2009年2月27日金曜日

ボリショイ鑑賞・感動

ロシアバレエの殿堂
国立ボリショイ劇場に行って参りました。

1776年設立とボリショイの歴史は古く、ホームページを覗くと233 seasonの表示が。

ボリショイ劇場は管弦楽団とバレエ団を有していますが、ボリショイが世界有数の劇場となったきっかけはロシア革命だそうです。ソ連の国立劇場となり国からの援助を受けることできたことと、モスクワ遷都によりそれまでの中心であったペテルブルクからダンサーが流入し後進が育成されたことで、ボリショイ・バレエ団の名声が国際的に高まっていったと。

老朽化が進んだ劇場の修復の為、2005年から本館の工事が行われていますが、現在も写真の通りカバーが掛けられた状態で工事が続いています。(この日すげー雪降ってた)

毎年のように完成時期が延期となり、先日の発表では結局2013年に完成予定となったらしい。
なので、残念ながらこのシモニフ、本館に入れずロシア生活を終えることになりそうです。
そんなに長期間どこ修復してんだよって思うけど、ロシア的には13年に完成しているかどうかも怪しいもんだわな。。。

ということで、今回は2002年に建設されたボリショイ劇場新館での公演を観たわけです。
本館は内装が全面赤一色で客席が6階までという大きくて高級感のある劇場だったそうですが、新館は3階建てで緑の内装。それ程大きくないので、一番奥の席でもがっかりする程のことはないんじゃないかなと思う

今回観劇したものはチャイコフスキー云々の有名なものではありません。
第1部は普段の練習風景を作品にしたようなもので特にストーリーがあるものではなく、第2部もよくわからないストーリーがありそうでないような適当な演目だったようです。

正直あまり期待しておらず、「初ボリショイ」が目的だったのだけど、これが期待をはるかに超えるものでマジ驚いた。

第1部、凄かった。
凄くいい。

Class Concertと題した第1部は普段の練習を作品化したということで、ダンサーが次から次と出てきて色んな技が披露されるもんだから、観客を飽きさせない。釘付けになる。

具体的に説明するのが難しいのだけど、着地一つとってみても、ジャンプからの足の持っていき方や次の動きへの連動を意識した着地時の体のバランス、自然な流れで美しく表現するダンサー達の姿に感動。ほんとに素晴らしい瞬間には鳥肌が立ったし。

席が前から2列目という絶好の場所だったので、臨場感がハンパなかったし、バレエがどれだけ筋力・体力を使うものかすごくよくわかった。

踊ってみたい!(笑)

練習着そのままなので衣装も通常のバレエ作品と異なります。
写真の通り、色としては白・青・緑でしたが、実際の練習では特に色の指定はないみたい。
ストーリーものの衣装以上に体のラインがはっきりしていて動きがわかるので、それもまた良い点でした。
劇中に写真撮影できないので様子をお伝えできないのが非常に残念。

なお、前回「白鳥」を観にいった時に思わず目が行ってしまった男の「もっこり」。
今回はあまり気にならなかった。というか前回よりもっこりしてなかったような気が。
でも、写真で見るとそんなこともないか・・・
見慣れたかな。(笑)

逆に気になってしまったのが、ケツの食い込み。(笑)
割れ目に思いっきりタイツが食い込んでいるのです。
おしり丸見え以上に丸見えだったような印象があるくらい。

とにかく、さすがボリショイ、バレエというショーの素晴らしさ、ダンサーの力強くも美しい動きに魅了された一日でした。

こりゃ、シモッコリニフとか言ってる場合じゃないな。

2009年2月8日日曜日

Fed Cup

女子テニスの国別対抗戦、それがフェドカップ。

本日、ロシアVS中国の試合、観に行ってきました。

昔のトーナメント方式と違って今はグループ方式を採用していて、ロシアは上位8カ国が集まるワールドグループⅠに所属しています。 今日はその1回戦です。

ロシアは2007・2008年とフェドカップ2連覇中で、今年3連覇を狙ってます。
シャラポワが故障中の今でさえ、世界ランキングトップ10に5人のロシア選手がいるわけだから、そりゃ強いわけなんだけどさ。

1日目にシングルス2試合、2日目にダブルス1試合・シングルス2試合、合計5試合で勝敗を決めるのだけど、今日は1日目の2試合。

会場はオリンピックスタジアムというところで、ここではスポーツイベントだけじゃなくてコンサートなんかもしょっちゅうやってます。
チケットを事前に買わなかったので、現地で入手しようと売場に直行。

列に並んでいると、どこからともなく現れたおっさんが話しかけてきました。
そう、ダフ屋っす。
「150ルーブルの席、100ルーブルでいいよ。」とぼそり。

定価よりも安くしてどうすんだよと思うけど、それより定価自体も安すぎるだろ、それ。
ルーブル暴落中につき、100ルーブルって言ったら、約250円よ。
怪しいなぁ~、と思いつつもまぁ安いからいいか、ということでダフ屋チケットにて入場。
問題なく観戦できました。

会場内にはフェドカップのオフィシャルショップもあるんだけど、道端の露店がそのまま入り込んできたようなロシアグッズや飲食物の売店もあって、いかにもロシアだなぁっていう感じ。
会場の外ならわかるけど、こんな奴中に入れていいのかよ、ってツッコミたくなるよね。
あと、写真撮り忘れたけど、笑顔のアガシがでかでかとプリントされたデザイン的にはへヴィメタル風なTシャツなんかも売ってて笑わせてくれたよ。
メガデスかお前は、みたいな。

で、試合ですけど、
今日は世界4位のディメンティエワと7位のクズネツォワを観戦できました。

ディメンティエワの方がかわいいし、ランキングも上だから注目してたんだけど、プレーだけでいくと個人的にはクズネツォワの方が魅力的だったね。
体重が乗ってる、軸がぶれない、あたりが厚い。
サービスの時の体のひねり方も非常に良かったね。セカンドはかなりスピン効いてた。

ディメンティエワは球筋がよりフラットで速いけど結構ミスが多くて、ボールのラケットへの食い付きがプロっぽくないというか、なんとなく自分に無いものを持ってる感じがしないというか。(笑)
打つ時にいちいち「ほうっ!」って言うのもいまひとつだったし。

ちなみに勝敗はもちろんロシア2勝でした。

それにしても、最近のテニスはほんとパワーテニス。
マッケンローとかエドバーグみたいにガットが緩めの選手ってあんまりいないんだろうな。(古いか)
緩急をつけて美しいテニスをしてくれる選手には最近なかなかお目にかかれませんね。

ところで、このオリンピックスタジアムという会場。
すごく広いんだけど、この日は会場の1/4くらいしか使っていなかったので、席はかなり後方だったものの、見やすくて良かった。

客の一部に応援団がいて、
「ローシーア!、ローシーア!」って旗振りながら応援してるんだわ。
日本で言えば、バレーボールの「ニッポン!チャチャチャ!」のノリが近い。
やっぱこういう試合だとホームコート・アドバンテージってあるんだなぁと。

でも、驚いたのは中国応援団も微妙にいたこと。
たまに声援送ってたけど、後で殴られたりしないのかなぁ、ってちょっと心配でした。

ま、そういうシモニフも今日は間違いなく中国人と思われてただろうけど。