ウズベキスタンの国土は日本の約1.2倍の大きさで、人口は中央アジア最大の27百万人。
今回訪問した首都タシケントには2百万人以上が住んでおり、都市としても中央アジア最大なんだそうです。
ウズベキスタンの主要産業は綿繊維産業、天然ガス、ウランなど。
しかし、ロシアのように資源マネーで潤っている(いた)わけではなく、GDPはCIS内で最低レベルと経済発展は遅れています。
またウズベキスタンは「シルクロードの中心地」として歴史的な遺産を数多く有することから観光業も重要な産業の一つとなっています。
中国から輸出された代表的な産物である絹にちなんで名付けられたシルクロード・・・
紀元前より東西を結ぶ交易路であったこの「絹の道」の東側起点は中国の長安、西の起点はローマ。
これには諸説あり、中国政府は洛陽とシリアのアンティオキアを起点として定義しています。
シルクロードにはいくつかのルートがあり、メインコースの一つが今のウズベキスタンの都市を経由するものでした。
サマルカンド、ブハラ、ヒヴァといったオアシス都市には今でも当時の様子をうかがえる町並みや建築物が保存されていますが、今回訪問した首都タシケントは残念ながらそれらを確認することはできませんでした。
1865年に帝政ロシアの支配が始まり、旧市街はロシア人の住みやすいように整理され、町並みはがらりと変わってしまったからです。
その町も1966年の大地震でなくなってしまいますが、ソ連によって新たに町作りが行われたことで、現在のタシケントはシルクロードよりもロシアの地方都市だというのが個人的な印象です。
一部このようなモスクを見ることはできますが、どこか迫力に欠け、歴史を感じさせる要素も少ないので、ウズベクの本質を堪能するには、別の歴史都市へ行く必要があるんです。
ちなみにこの国の大半はムスリムで、8世紀にアラブ人が侵入してきたことでイスラム教を受容したのだそうです。
ウズベクの物価の低さ、これにはなかなか驚きました。
タクシーは200~300円も出せばまず市内はどこでも行けるし、シャシリク、ラグマンなどのウズベク料理をお酒と一緒にたらふく食べても1,000円程で済む。
モスクワのように高級車を見かけることも稀で、大半は現地生産されている安価なDAEWOOの車ばかり。
ここ数年はGDP、CPI共に10%前後の伸び率ですが、まだまだ高価な買い物ができるだけの所得レベルにはないということだと思います。
モスクワではショッピングセンターの清掃員やレストランの給仕として働く出稼ぎの中央アジア人をよく目にするんです。
このウズベキスタンの物価水準を知るとそれも大いに頷けるものがあります。
ウズベキスタンには日本からも直行便が飛んでいるので、シルクロードに興味がわけば一っ飛びできます。
ウズベクの人は親日なので、きっとやさしい笑顔に出会えるはず。
ぼくはこっちにいるうちに、一度はシルクロードの旅へ出かけようと思ってます。
久しぶりに一人旅がしたくなってきた。
2008年3月3日にロシアに降り立った江戸っ子シモニフによる楽しくて為になるロシア紹介ブログです。ある時はモスクワのクレムリン、ある時は-50℃のシベリア、そしてある時は中央アジアやコーカサスへも足を伸ばして面白い世界を届けます。表から裏の裏までロシアンマフィアにヤられない程度に大胆で痛快なロシア生活を綴ります。
2009年6月15日月曜日
2009年6月8日月曜日
日本代表、碧き国で
6月6日、世界最速でW杯出場を決めたサッカー日本代表。
わたくしシモニフこの一戦を観戦して参りました。
モスクワから約4時間のウズベキスタンはタシケント。
中央アジアの一国であるウズベキスタンのサッカーの実力はそれ程高くない。
最近のジャパンの好調ぶりからすれば勝利は確実。
しかし本番というのは何が起きるかわからないもの。
数々の名勝負を生んだW杯予選、こんなにあっさり出場が決まることはない。
などと色々思いを巡らしながら、いざパフタコールスタジアムへ。
日本のサポーターは安全を考慮して、ゴール裏の席に限定。
ウズベクサポーターが進入できないようにフェンスが設けられていました。
座って落ち着いて観戦しようと思っていたのに、気が付いたら普通にサポーター集団の一角に。
日本から遠路はるばる応援に来た人達はほんとに気持ちもコスチュームも凄かったね。
試合結果はご存じの通り。
アウェイの洗礼をものともせず勝利を手にしたジャパンに感動。
もう言葉は不要でしょう。
現地のアツい生映像をここに。
君が代。
わたくしシモニフこの一戦を観戦して参りました。
モスクワから約4時間のウズベキスタンはタシケント。
中央アジアの一国であるウズベキスタンのサッカーの実力はそれ程高くない。
最近のジャパンの好調ぶりからすれば勝利は確実。
しかし本番というのは何が起きるかわからないもの。
数々の名勝負を生んだW杯予選、こんなにあっさり出場が決まることはない。
などと色々思いを巡らしながら、いざパフタコールスタジアムへ。
日本のサポーターは安全を考慮して、ゴール裏の席に限定。
ウズベクサポーターが進入できないようにフェンスが設けられていました。
座って落ち着いて観戦しようと思っていたのに、気が付いたら普通にサポーター集団の一角に。
日本から遠路はるばる応援に来た人達はほんとに気持ちもコスチュームも凄かったね。
試合結果はご存じの通り。
アウェイの洗礼をものともせず勝利を手にしたジャパンに感動。
もう言葉は不要でしょう。
現地のアツい生映像をここに。
君が代。
サポーターへ勝利の万歳。
碧き国・ウズベキスタンにて、青き戦士達の雄姿をこの目に焼き付けました。
自分もアウェイでも挫けず頑張っていこうと思うのです。
2009年6月1日月曜日
悪路シア
それにしてもこないだのドライブで最も印象に残ったのが、ロシアの道路コンディションの悪さ。
モスクワ市内を走っている時も道路の凹凸に車を揺られ、日常的に多くの溝や轍にハマるものなんだけど、今回高速走行してみて条件の悪さが本当によくわかった。
デコボコがえらい激しくて、実際に車がポンポンポンポンとホッピングするんだよね。
車線を変えても直らないから、まじでこれタイヤに異常発生か!?
と思うことが何度もあって、実際に一度車を停めてチェックした程。
問題なかったので、そのままは走り続けたわけだけど、足回りに異常があると勘違いしても不思議じゃないくらいの悪路。
この悪路の原因の一つは、日本等では禁止されているスパイクタイヤです。 (写真ではスパイクピンがかなり抜けてしまってますが)
ロシアでは一年のうち半分はスノータイヤを装着しますが、その多くがスパイクタイヤなんです。
春になりスノータイヤからノーマルタイヤに切り替えるとモスクワの至るところで、スパイクで削られた道路の補修工事が行われるんです。
ただし、毎年モスクワ中の全道路を補修するわけではなく、中には数年間放置されている道路もあるので、ものすごい深さの轍となっている大通りも少なくありません。
例えば、こんな感じ。 手前の2本の轍、わかるかな。
轍によってハンドルを思いっきりとられるので、真面目な話、走るのが危険なんです。
穴や溝もこんな風。
もっとひどいものもたくさんあります。
道路の全車線を補修する場合もあれば、溝が深いところだけをパッチワーク的に補修することもあります。
写真は同じ道路のアスファルトを張り替える前後のもの。補修後まだ車線が無い状態の道路は運転しづらく、危険。
全体を補修する場合はまだマシ。
一部補修の場合、完全にはスムースな道路にならないし、補修箇所がまたすぐに傷んでしまいがち。
ダメージ→ 甘い補修 → ダメージ →甘い補修
の繰り返しで今回体験したような極悪道路が誕生するのだと思います。
実際工事自体のレベルも低く、材料の質も悪いと思われ、冬を越すと豪快な轍やポットホールが町中に誕生している。これがロシアの現実です。
ま、道路がいくら悪い悪いと言っても、ご存じの通りシモニフ号はいいタイヤ装着してますからトラブルなんてありえませんけどね!(笑)
モスクワ市内を走っている時も道路の凹凸に車を揺られ、日常的に多くの溝や轍にハマるものなんだけど、今回高速走行してみて条件の悪さが本当によくわかった。
デコボコがえらい激しくて、実際に車がポンポンポンポンとホッピングするんだよね。
車線を変えても直らないから、まじでこれタイヤに異常発生か!?
と思うことが何度もあって、実際に一度車を停めてチェックした程。
問題なかったので、そのままは走り続けたわけだけど、足回りに異常があると勘違いしても不思議じゃないくらいの悪路。
この悪路の原因の一つは、日本等では禁止されているスパイクタイヤです。 (写真ではスパイクピンがかなり抜けてしまってますが)
ロシアでは一年のうち半分はスノータイヤを装着しますが、その多くがスパイクタイヤなんです。
春になりスノータイヤからノーマルタイヤに切り替えるとモスクワの至るところで、スパイクで削られた道路の補修工事が行われるんです。
ただし、毎年モスクワ中の全道路を補修するわけではなく、中には数年間放置されている道路もあるので、ものすごい深さの轍となっている大通りも少なくありません。
例えば、こんな感じ。 手前の2本の轍、わかるかな。
轍によってハンドルを思いっきりとられるので、真面目な話、走るのが危険なんです。
穴や溝もこんな風。
もっとひどいものもたくさんあります。
道路の全車線を補修する場合もあれば、溝が深いところだけをパッチワーク的に補修することもあります。
写真は同じ道路のアスファルトを張り替える前後のもの。補修後まだ車線が無い状態の道路は運転しづらく、危険。
全体を補修する場合はまだマシ。
一部補修の場合、完全にはスムースな道路にならないし、補修箇所がまたすぐに傷んでしまいがち。
ダメージ→ 甘い補修 → ダメージ →甘い補修
の繰り返しで今回体験したような極悪道路が誕生するのだと思います。
実際工事自体のレベルも低く、材料の質も悪いと思われ、冬を越すと豪快な轍やポットホールが町中に誕生している。これがロシアの現実です。
ま、道路がいくら悪い悪いと言っても、ご存じの通りシモニフ号はいいタイヤ装着してますからトラブルなんてありえませんけどね!(笑)
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