2011年7月8日金曜日

Tchaikovsky

先日、チャイコフスキー国際コンクールを見に行きました。
クラシック音楽の世界三大コンクールの一つだそうで、四年に一度モスクワで開催されます。
最近メタルに塗れていますが、折角モスクワにいるのだから、ということで足を運びました。
ピアノ・ヴァイオリン・チェロ・声楽の4部門がありますが、花形であるピアノをチョイス。
ピアノ部門は6月15日から30日までの約2週間をかけて行われ、今回は日本人一人を含む29名が世界各国から参戦。
Round1, 2, 3と勝ち上がり優勝者を決めるのですが、見に行ったのは初戦のRound1。
その日はロシア人、韓国人、グルジア人の三人の演奏を聴くことができましたが、正直、技術の差というのは全くわからなかったです。
でも、顔でピアノを弾くかの如く感情移入して演奏する彼らの姿を目の当たりにして、こちらも自然とその旋律に吸い込まれ聴き入ってしまった。
会場であったモスクワ音楽院(Moscow P. I. Tchaikovsky Conservatory)のGreat Hallの雰囲気もすごく良かったし、モスクワにいるのであれば特に興味がなくても見に行って損はないでしょう。
後から聞いた話によると、この日に見たロシア人の若者が優勝したそうな。その価値をわからず残念ですわ。
これは会場の前にあるチャイコフスキーの像です。

チャイコフスキーで個人的に思い出すのが、モスクワから100km弱のところにあるクリンという町。
ここは彼が晩年を過ごした町で、博物館となっている彼の家を見ることができます。
モスクワからドライブがてら過去に二度訪問しています。
博物館に展示されているものは全て彼が所有していたもので、その中にピアノがあるのですが、これはチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝した人にのみ演奏できる権利が与えられるのだそうです。
クラシック音楽ファンのみならず、バレエファンにとっても魅力的な観光地で、この像の横に座って写真を撮ればきっといい思い出になるでしょう。
ドライブには良い季節になってきたので、最後の夏を謳歌するべく積極的に動き回りたいね。