先日、ロシアの3連休を利用してお友達と4人でアルメニア旅行に行ってきました。
アルメニア、、、どこそれ。何があんの?
ですよね。
アルメニア共和国はコーカサス地方に位置する人口300万人の小さな国。
まずアルメニアで思い浮かぶのは、ノアの箱舟が辿り着いたと言われてるアララト山。
標高5,137mの大きな山でどことなく形が富士山に似ているので、我々としてはすごく親しみを感じる山。
また、アルメニアは世界で初めてキリスト教を国教としたことで有名。
アルメニア正教会の総本山であるエチミアジンは世界遺産で一番の観光名所かも。
主要な産業は、農業・宝石加工。
綿、ぶどう、野菜の栽培が盛んで、ワインやコニャックは有名。
でも、現地の人に主要な産業は何かと尋ねたら「何もありません」て言われた。。。
とりあえず、個人的には、おいしいフルーツジュース、赤ワイン、コニャックを味わうこと、アララト山を拝むことが今回の旅行の目的でした。
ところで、
わたくしの会社の同僚にアルメニア人のおばちゃんがいるのだけど、何も言わずに行くのもなんなので、出発前日に「明日からアルメニア行くんだぁ。」と伝えたんです。
今思えば、これがアルメニアでの全ての行動を決めた瞬間でした。
そのおばちゃん「もっと早く言ってくれれば色々アレンジできたんですけどねぇ。」と言いながらも、なにやらロシア語じゃない言葉で電話で話を始めたから、どうやらアルメニアに電話をしている様子。当然こっちは何もお願いするつもりはないし、ただ行ってくることを伝えたかっただけ。
そしたら数分後、
「シモニフさん、空港からホテルまでの送迎アレンジしましたから。えー、それから、次の日の観光、こことこことここ、まわれるように言っておきましたから。私の弟アルメンが全部やりますんで。ほんと大丈夫ですから。全っ然、問題ないですから。」
おいおいおいおい、そういうつもり全く無いんだけどなぁ。
そこまでしてもらっちゃうと逆に申し訳ないっていうか、ちょっと困るわ。
そんでもって、弟の名前もアルメンて。。。(笑)
ま、本当にアルメンさんに観光までお願いするかどうかは、実際に現地で話をして決めればいいか、と思ってその同僚にはサンキューと伝えて、いざアルメニアに向かうことにしました。
次の日、飛行機でアルメニアの首都エレバンに到着しゲートを抜ける際、シモニフの名前が書かれたボードを持つ男を発見。
アルメン登場。
しかも、その周りには彼のお友達含め合計4人も出迎えに来てるよ。。。
なんなんすか、この厚遇は。
車2台(セダン)でホテルまで直行。
一休みした後、エレバンの町の中心を歩いて案内してくれました。
空港からエレバン中心までの町並みは10年前のロシアの田舎町といった感じで結構寂れていたのだけど、中心地までくると人通りも多くてきれいな感じに。
アルメニアで採れるきれいなピンクの石を使った建物が印象的。
でも、ロシアの地方都市の域を出ない程度のもので、首都がこのレベルということはあまり国力のない、非常に小さな国なのだなと思いました。
でも、居心地はなぜがすごく良い。
ロシア人よりも笑顔をたくさん見せてくれたから。
あとは、アルメンさん達がすごく親切に案内してくれたからかな。
夕食は自分達で食べようと思っていたのだけど、当然誘われるわけさ。
「自分達だけで食べますよ。ディナーまで付き合ってもらうもの悪いから。」
と言っても、全然ダメ。
「折角わざわざアルメニアまで来てくれたのだから、我々がおもてなししないわけにいかないよ。一緒に食べましょう。さ、入ろう入ろう。」
みたいな感じで断りきれず、贅沢な料理を山ほど食べて、ワインやウォッカをガブ飲みしたわけです。
結局、お金も払わせてくれなくてさ。
ほんと申し訳ないくらいに接待してくれちゃって弱った。
会社の同僚の身内だからね。
次の日は丸一日観光予定で、行きたいところをみんなで相談した結果、彼らが案内しようとしている場所と重なっていたから、これまた断れず彼らのお世話になることを伝えて初日終了。
次の日、ホテルのロビーで彼らと落ち合って車に向かっていた時、眼の前に現れたのが、なんと10人乗りくらいのバン。
おれらの為にわざわざレンタルだよ。
さらに、
グッード モーニン♪
という美声が背後から。
なんと、英語を話す美人ガイド登場。
おーーーい、
そりゃーちとやり過ぎちゃうかぁぁぁ。
ほんとに彼らのホスピタリティーには頭が下がる。
アレンジのみならず、観光中もこちらが楽しめるように解説を加えてくれたり買い物に付き合ってくれたりと、常にケアしてくれる温かい気遣いがある点、恐縮してしまう程だったけれど、本当にありがたいものでした。
もしかしたら、同僚のおばちゃんからアルメン軍団に対して、シモニフ歓待指令があったのかもしれない。
でも、それにしてもそこまでやらなくても、っていう程のVIP待遇。
客をもてなすマインドが根本的になければ難しいと思うね。
我々の中では、アルメニア人はサービスの民族だという結論に至りました。
世界遺産・ガルニ神殿で遠くを見つめるアルメニアのアルメンさん。
ありがとう。
2 件のコメント:
心あたたまる経験ですねー。
思い出深い記憶にのこりそうでは??
アルメンさんがみつめるガルニ神殿はどちらでしょうか??
お世話になりっぱなしでしたが、なかなかナイスな旅でしたよ。
ガルニ神殿はですね、写真では柱しか写ってないですね。アルメンさんは神殿の端に立っている状態です。
神殿全体の写真は大したことないので省いてしまいました。
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