2009年6月15日月曜日

シルクロード、今は昔

ウズベキスタンの国土は日本の約1.2倍の大きさで、人口は中央アジア最大の27百万人。
今回訪問した首都タシケントには2百万人以上が住んでおり、都市としても中央アジア最大なんだそうです。

ウズベキスタンの主要産業は綿繊維産業、天然ガス、ウランなど。
しかし、ロシアのように資源マネーで潤っている(いた)わけではなく、GDPはCIS内で最低レベルと経済発展は遅れています。

またウズベキスタンは「シルクロードの中心地」として歴史的な遺産を数多く有することから観光業も重要な産業の一つとなっています。
中国から輸出された代表的な産物である絹にちなんで名付けられたシルクロード・・・
紀元前より東西を結ぶ交易路であったこの「絹の道」の東側起点は中国の長安、西の起点はローマ。
これには諸説あり、中国政府は洛陽とシリアのアンティオキアを起点として定義しています。

シルクロードにはいくつかのルートがあり、メインコースの一つが今のウズベキスタンの都市を経由するものでした。
サマルカンド、ブハラ、ヒヴァといったオアシス都市には今でも当時の様子をうかがえる町並みや建築物が保存されていますが、今回訪問した首都タシケントは残念ながらそれらを確認することはできませんでした。
1865年に帝政ロシアの支配が始まり、旧市街はロシア人の住みやすいように整理され、町並みはがらりと変わってしまったからです。
その町も1966年の大地震でなくなってしまいますが、ソ連によって新たに町作りが行われたことで、現在のタシケントはシルクロードよりもロシアの地方都市だというのが個人的な印象です。

一部このようなモスクを見ることはできますが、どこか迫力に欠け、歴史を感じさせる要素も少ないので、ウズベクの本質を堪能するには、別の歴史都市へ行く必要があるんです。
ちなみにこの国の大半はムスリムで、8世紀にアラブ人が侵入してきたことでイスラム教を受容したのだそうです。

ウズベクの物価の低さ、これにはなかなか驚きました。

タクシーは200~300円も出せばまず市内はどこでも行けるし、シャシリク、ラグマンなどのウズベク料理をお酒と一緒にたらふく食べても1,000円程で済む。

モスクワのように高級車を見かけることも稀で、大半は現地生産されている安価なDAEWOOの車ばかり。

ここ数年はGDP、CPI共に10%前後の伸び率ですが、まだまだ高価な買い物ができるだけの所得レベルにはないということだと思います。

モスクワではショッピングセンターの清掃員やレストランの給仕として働く出稼ぎの中央アジア人をよく目にするんです。
このウズベキスタンの物価水準を知るとそれも大いに頷けるものがあります。

ウズベキスタンには日本からも直行便が飛んでいるので、シルクロードに興味がわけば一っ飛びできます。
ウズベクの人は親日なので、きっとやさしい笑顔に出会えるはず。


ぼくはこっちにいるうちに、一度はシルクロードの旅へ出かけようと思ってます。

久しぶりに一人旅がしたくなってきた。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いいねーシルクロード一人旅
是非行ってきたください!

俺なんか一生いけないかもなー

みらこふ

シモニフ さんのコメント...

全然関係ありませんが、夏に友人を訪ねてアメリカへ行く予定です。
シルクロードは来年、再来年あたりに。

そういえば、秋にみらこふの好きな不毛地帯のドラマがやるらしいね。
すごく見たいです。

匿名 さんのコメント...

しもにふさん

こんにちは。
ウズベクいったんだね。
私もシルクロード行きたいです。
一緒にいこよ!一人旅と言わずに。

チェブの友達のワニかってきて!

匿名 さんのコメント...

アデージョでした。。。
Jリーガー見に来て!

シモニフ さんのコメント...

サマルカンドで待ってます。
Jリーガーも連れてきましょう。

ワニは次回必ずや。