モスクワ→ウラジオストク→ハバロフスク→モスクワというルートだったのですが、途中のウラジオ→ハバを寝台列車での移動としていて、そこでシベリア鉄道に乗車する機会を得ました。
そもそもこちらで生活を始めてから列車に乗ること自体これまで未体験だったので、初列車があのシベリア鉄道となったわけです。
シベリア鉄道はロシアを東西に横断し、ウラジオストクとモスクワ間9,297kmを結ぶ世界最長の鉄道です。

1873年のウラジオストク開港がきっかけとなって、ヨーロッパ側との連絡手段として鉄道建設が始まり、ほぼ現在の姿のシベリア鉄道が完成したのが1916年。
経済面だけでなく、過去には日露戦争や第二次大戦などで軍事目的としても大きな役割を果たします。
自動車、飛行機、船の輸送も増加してはいますが、冬の環境が厳しいロシアでは依然としてシベリア鉄道が大変重要な輸送手段となっています。
さて今回、シベリア鉄道のオケアン(Oceanのロシア語)号に乗ってウラジオストク駅を20時半に出発。(この駅正面の写真は昼間のものだけど)
この通り2人用のコンパートメントである一等寝台車を利用しました。
翌日の7時半に到着するという11時間にも及ぶ長時間乗車でしたが、この二人部屋を一人で占領できたので、それはそれはラクでしたよ。
食堂車もしっかり確保されているので、ロシア人とウォッカをちびちびやりながら夜を過ごしました。
あっという間に、はいハバロフスク到着。
全く問題ないね。
良い列車体験ができてハッピーでした。
それに比べて、モスクワへの帰りのフライトはひどかった。
ビジネスクラスに乗ることができたのですが、ボーイングでもエアバスでもなくロシア製のツポレフだったので、設備が最悪。
頭上のライトも電源もないシートをビジネスクラスと呼んでいいのか。
国内移動とは思えない程長い8時間のフライトをロシア製飛行機で過ごすのはもう勘弁ですわ。