2011年8月22日月曜日

Dubrovnikへ

「アドリア海の真珠」と言われるドゥブロヴニクに移動。
クロアチア観光のハイライトと言われるだけあって、町は旅行者で大変な賑わい。
特に全長2kmの城壁で囲まれた旧市街は人で溢れんばかり。
アドリア海沿いにビーチも点在し、モダンなレストランも数多くある為、町はやや観光地化しずぎている気もしなくはないですが、旧市街の建物はとても歴史的だし、狭い路地裏の様子は趣があってなお良い。

ケーブルカーでスルジ山に登り、上から旧市街を見下ろせばポストカードにでもなりそうな定番の景色に出会える。
美しいに違いありませんが、少し距離が遠すぎるので、個人的には城壁の上を歩きながら町の様子を色々な角度から見る方が良かったかな。

スルジ山の上には戦争博物館があります。
ユーゴからの独立を目指した際の戦闘で壊滅的な打撃を受けたドゥブロヴニクですが、今はその痕は全くと言っていい程感じられません。ほんの20年前の出来事というのが嘘のように、今は極めて平和な空気が流れています。
結局、博物館には行けなかったのですが、地元の人に勧められたので、見応えのある展示が多いのかも。

今回3泊したのですが、モンテネグロとボスニア・ヘルツェゴヴィナにもそれぞれ日帰りで行ってきました。
まずモンテネグロはドゥブロヴニクから60km程アドリア海を南下したあたりにあるコトルへ。
ここの歴史的建造物と自然は世界遺産とされているのですが、御覧のような感じです。
背後にある山から町を見下ろすと美しい町の景色を楽しめます。
同じ歴史を辿ってきたからでしょうか、ドゥブロヴニクと同じようなオレンジ色の屋根がとても印象的。

ボスニアの方はモスタルという町へ。
イスラム教のモスクがあるなどオスマン帝国支配下の影響が見られる点、クロアチアとは違う世界に来たなというのが最初の印象。
なんと言ってもここにある世界遺産の有名な石橋、スタリ・モストは一見の価値あり。
もともとは16世紀のオスマン朝時代に作られたものですが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争中の93年に破壊されてしまった。
現在の橋は04年に再建されたものです。
橋とその周りの雄大な自然が絶妙にマッチしたこの美しい景色を眺めていると、ついこの前までこの地が紛争地帯であったことがまるで信じられない。

今回のクロアチア旅行では多くのロシア人観光客を見ました。クロアチアの言語はロシア語に近いものがあり、時折聞き間違えてしまうくらいでしたが、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロ、そしてセルビアの言葉はほぼ一緒で、推測すればわかるレベルらしい。方言のようなものなのかな。
ま、それくらい地理的には文化的にも近いわけですが、今回たくさんの町を訪問して思ったのが、それぞれの国(領土)と民族のつながり、そしてその対立の歴史を詳しく予習しておくべきだったということ。
もちろん、何も考えずにきれいな景色を楽しむ、それも旅行の醍醐味の一つ。
ただ、建築にしろ街並みにしろ時代背景を理解の上でもう少し突っ込んだ見方をすればより満足感の高い旅行になったんじゃないかなと少し後悔。旅行に行くたびに多かれ少なかれ思うことではありますが、ユーゴ紛争についてはかなり最近の出来事だけに今回は余計にその思いが強くなったわけです。
次回こそは!

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