ちょっとあんちゃん、お待ち。
と言って、ウラジーミルへ向かおうとするシモニフを呼び止めたのが、あの超悪名高いガイー(交通警察)でした。
ガイーの話を言い出せばキリがないくらい、あいつらはどうしようもなくタチの悪いやつらなんです。
こっちが何も悪くなくても、例えば、免許や書類に不備があるから違反とされたり、アルコール検査を操作して飲酒運転にされたり、とかとか。
あることないこと言っていちゃもんをつけ、最終的に何がしたいかというと、金が欲しいんです。
「お前は違反したけど、おれにちょっとお金くれれば許してあげるよ」ということです。
彼らは実際の給料以外に一般市民からせしめた小遣いで生活していると。
残念ながらロシアではこのようなガイーのレベルから官僚のトップまで賄賂などの汚職が根付いてしまっているのです。
ただ最近は正式なペナルティーを受けることも増えてきているようです。
モスクワを運転していると至る所でこのガイーを目にすることができます。
道路にパトカーを止めて警棒をぶらぶらさせながら獲物を狙ってます。
先輩方からは、①ガイーと目を合わせない②なるべく道路の中央車線を走る、のが基本と言われてるので、それを実践してます。
だから、これまでガイーとは縁がなかったんだけど…
来たかぁ~、と思いつつ初対決開始。
道の横にある標識を指差しながら、ガイーの言っていることを推察するに、どうやら「ここは駐車禁止だ」と言っている模様。
でもよくわからないから、かろうじて覚えていた「ロシア語話せません」というロシア語を言ったみたら、「話せるじゃねぇか」って逆にツッコミ入れてきやがって。
うるせーよ。
とりあえず、文句は言わずI don’t understand.とか連発して、日本人観光客らしく振舞っていると、道端じゃなんだからということでパトカーに乗せられて色々と尋問が始まりました。
何言ってる全然意味わからないから、首ひねったり、英語で適当にしゃべったり、意味もなくとりあえず笑ってみたり。
ガイー2人いたんだけど幸運にも両方いい奴らだったんです。
で、こっちが基本ビッグスマイルで丁寧に対応してたら、結局「わかった。もう行っていいよ。ここには車停めるなよ。」ってことになって正式なペナルティーも賄賂もなく釈放。
ラッキー♪
ロシアでは駐車違反なんて誰でもどこでもやってるから、今回のシモニフも結構あっさり見逃してもらえたと思うんだけど、さすがにスピード違反とか曲がっちゃいけないところを曲がったりとか、その種の違反だといくらロシア語のわからない笑顔の日本人でも違反切符を切られるのが普通みたいです。
一昔前に比べると最近のガイーはだいぶまともになってきていて、賄賂を要求されることが減っているらしい。
いいことですね。
プーチンは大統領時代から不正撲滅を掲げていたし、首相としてもこれからどんどんやって欲しい。
いやー疲れた。
ようやくウラジーミルへ向かえるわ。
4 件のコメント:
警察官と対決とはまあ、大変なこったですねー。日本じゃ、目の前歩くだけでドキドキものですよ。
そんなヤクザな連中がいるとは、うかつに運転もできないし、大変やなあ。
どうでもいいけど、ガイーという音から元ブラジル代表ライー、を思い出した。
シモニフさん、やっと書き込めましたよ。
毎回楽しみに読ませてもらってます。
昨日は久々に飲めて楽しかったよ。
思う存分日本食を食べて、帰ってください。
それにしてもおそろしいね、ロシアの警察は。
ガイー、ですか。
カフーは、日本に来ないかね。
カフー、ローマいる?
それ古いか。
EURO、これからロシア応援します。
ぴーさん、昨日はおつでした。
さくらんぼ、うまいです。
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