2009年12月30日水曜日

ロシア限定マック

今年はマクドナルドのロシア進出20周年にあたるそうです。
その頃、小学生だったシモニフですが、モスクワのマック一号店に長蛇の列ができている映像をニュースで見た記憶があります。
これ当時の写真です。


昔ほどではないにせよ、マックはいつ見ても基本的に混んでます。
ショッピングモールのフードコートなんかでも、他の店がすいている時間帯もマックだけは賑わってる。
これは休日の23時過ぎにアルバート通りのマックにて。

今やロシアに233店舗をかまえ、来年はさらに40の出店を見込んでいるマクドナルド。
競合のバーガーキングは近々一号店をモスクワに開店予定で、現在78店のサブウェイは2015年までに1,000店への拡大を目指しています。
不況からの回復が遅れているロシアですが、ファーストフードは価格が安いこともあってその影響を受けていない業界と言えそう。というか、全国的には古い食習慣から変化のない地域があって、ファーストフードの浸透する余地がまだまだ残されているということかもしれない。

日本にいた時から、普段ファーストフードを食べないのですが、最近ロシア限定の20周年記念メニューが登場したと聞いたので、トライしてみることに。

じゃん。
これです。


ロシアで有名な食べ物の一つ、黒パン。
これがハンバーガーに使われているのが大きな特徴。
ベーコンを入れるか入れないか選べるだけで、中身に特別なところはないです。

味はなかなかグー。
黒パンと言っても、ハンバーガー用に少しアレンジされていてクセがないし、いつもと違う味で新鮮だった。

定番にしてもいいね。

折角だから、一つくらいロシア専用メニューがあった方がいい。ウケると思う。
今回は挑戦しませんでしたが、この他にもこんなきのこのパイが登場しています。ホームページより。


と、そんなロシア食事情ネタを綴りながらも、現在休暇で日本に帰ってきています。
9日のフライトの寸前まで、日本料理に集中するべし。

ちなみに今日は会社の同期と飲んでました。
結婚、出産などおめでた続出。
もう独身が数える程度しかいなくなってきました。笑

2009年12月20日日曜日

氷点下の世界

モスクワすげー寒い。
今週はまじ冷え込んだんです。
連日マイナス20度で車通勤とは言え、かなりこたえました。
水曜日はマイナス26度までいったらしい。
会社の中まで寒かったもん(笑)
もちろんもっと寒い地域もありますが、昨冬はこれ程ではなかったので、今週はロシアの冬の厳しさを思い知った気がする。

12月18日付のMoscow Timesをぺらぺらめくっていたらこんな記事が飛び込んできた。
Moscow’s temperature plunged to a four-year low, killing at least two people, freezing cash machines and pushing electricity consumption to a record.

12月の頭までずっと暖かくて、雪も2,3回単発的に降った程度で暖冬モードだったのに、急にきた。ほんとに突然。
先週ドでかい雪が降ってから、冬本番という感じになって今週はまさに真冬。
これ、その時のうちのマンションの前です。
実は最近、これまでずっとシモニフ号として公私ともに大活躍してくれた愛車のホンダ・アコードちゃんをリリースしてトヨタ・カムリに乗ることになったのです。
こんな天候で慣れない車に乗り換えるのは、正直避けたかったのですが、ゆっくり走って安全運転を徹底しているところ。
ただ、やはり雪国だけあって、雪が降った日の夜は市内に除雪車が出て次の日はこの写真のように基本的に問題なく運転できる状態になるけどね。
今冬モスクワ市は、除雪コストよりも安上がりだという理由で、ロシア空軍機を飛ばして天候操作物質を撒き、市内での降雪を防いでいたらしいのだけど、ここへきて諦めたのかな。。。

これだけ寒いと聖闘士星矢の氷河も真っ青のダイヤモンドダストが空中を舞います。
これがそうかぁ、と少し感動。
しつつも寒くてそれどころじゃない、みたいな。
ロシア人はこういう厳しい環境で生活してすごいやつらだな、という気にもなります。

来週は少しましになるらしいけど、1月・2月が思いやられるな。
機会があれば今度バナナで釘を打ちたいと思います。

とりあえず、早いところ日本に帰って年末年始の一休みで充電したい。

2009年11月30日月曜日

テニス大会出場

このところ1,2ヶ月間は、毎週土曜日にテニスをしてます。
仕事で行けないこともあるので、平均では月に3回のペースかな。

もちろん今の季節はインドアコート。
春から夏にかけても外のクレーコートでやっていたことはやっていた。
でも、なかなか時間が取れず、1ヶ月に1度程度しかできなかったんですよね。
夏はその代わりジョギングで汗を流すこともできたから、まだマシだったんだけど、冬はそうはいかないからテニスにはなるべく顔を出そうと思ってるわけです。

ジムに入れば良いのだけど、モスクワに来た当初に見学に行った近所のジムで全く英語が通じなかったから、面倒になって断念してしまったんだよね。

それもあって、日本にいた時よりも5キロ太った。笑
ま、人並みになってきたということなんだけど。

さて先日、日本人会というかモスクワではジャパンクラブと言いますが、そこが主催のテニス大会が行われました。
ゴルフ大会やボーリング大会など、定期的に開催されているのですが、テニス大会は数年ぶりの復活らしい。

参加人数は40名くらい。
普段一緒にやっているメンバー(10名程)もほとんど出場してました。
(写真はわたくしではありません)

一人につき3試合を行って、勝敗と取得ゲーム率を計算して順位を決めます。
最初に全員でくじを引いてそれぞれに番号を割り当て、予め決められている対戦表に当てはめていくんです。
3試合全てについてパートナーも対戦相手も変わるように設定されているので、誰とプレーするかは運だね。

ジャパンクラブは親睦や情報交換を目的とするものだから、このようなやり方が適しているんだなぁ、と実際にやってみて納得。
とても楽しいイベントだったと思う。
個人戦績は2勝1敗で13位。
次回はもうちょい上位を狙いたいなと思ってます。

けど、最近は昔みたいにラケットをブンブン振り回せなくなってきてしまったなぁ。
ラケットが重い。。。

2009年11月8日日曜日

I AM... YOURS

ビヨンセ様のコンサートに行ってきました。
モスクワに来て2回目のライブ。
もともとファンだったわけではないのですが、こっちに来てから見るテレビ番組がないので、よくUKのMTVをつけていて、たくさん聞いているうちにいいなぁって思うようになった感じです。

コンサートは最初から最後まで本当に素晴らしい内容。
ビヨンセ、ほんと歌うまい。
力あります。
あれだけ踊っても息が切れず全く歌に影響しないことに驚いた。
2時間、歌唱力が衰えることがないんですわ。
完璧。パーフェクト・レディです。
さすが、オバマ大統領就任式パーティーでも歌っちゃうんだもんねぇ。

歌や踊りだけでなく、ライブの構成も優れていて、盛り上げ方をほんとによくわかってる。
スキがない。
ショーとして完成されていました。
これだけエンターテインメント性に富んだコンサートは初めてだったかも。
曲を全て知っていたわけではないけど、非常に大きな満足感を得ることができました。

さて、コンサートそのもの以外の部分で印象に残ったのは、ロシア人はコンサートを座って鑑賞する、ってこと。
先日行ったモトリーのライブは会場がライブハウスで、VIP席以外には座席がなかったので気付かなかったんですが、今回はオリンピックスタジアムという大物が来た時によく使われる大きな会場で、ステージ前のスタンディングゾーン以外は全席指定席。
わりと遠くの席だったからかもしれないけど、みんなバカ騒ぎせずお行儀よくしていました。
でも、最後はかなり盛り上がったんで、一部のファンは立ちあがって声援を送ってたけど。

それから、やっぱロシア人って時間にルーズ。
19時開演でしたが、客の入りが悪いので結局始まったのが20時近かった。

あともう一点、気になったのが、キーボード担当の日本人、辻利恵さん。
ビヨンセのバンドメンバーは全員女性で構成されていて、その中に日本人がいるんです。
こんなところでも、日本人、頑張ってるんだなぁと思ってとても嬉しくなったし、明日へのパワーを頂戴しました。

コンサートは今回のツアー・タイトルである“I AM…”に“YOURS”という言葉がついて終わります。
お客さんを楽しませるための最高のパフォーマンスを堪能させて頂きました。
ロシア人にも彼女の素晴らしさ、伝わったかな。

2009年10月26日月曜日

真央ちゃん・美姫ティー in Moscow

週末、フィギュアスケートGPシリーズ第2戦ロシア杯を観戦してきました。
浅田真央、安藤美姫の日本人スケーターが揃って出場するので、モスクワ在住の日本人にとってはやっぱり見ておきたいイベント。

二日目のフリーを観に行ったのですが、最後を飾るのがこの女子シングル。

前日のショートプログラムで3位安藤・6位浅田という状況でしたが、フリーを終えての最終的な結果はご存じの通り、1位安藤・5位浅田。
明暗くっきり。

真央ちゃんはしょっぱなのジャンプでいきなり転倒。
動きが硬いし、不安を抱えながら演技しているのがなんとなくこちら側にも伝わってくる気がしたなぁ。
GPファイナル出場どころか、このままだとバンクーバーにも出場できないかもね・・・
タラソワコーチもお怒りだぁ。


ところで、演技終了後選手達ってソファに座って得点を待つじゃないですか。
その時、真央ちゃんちょっと股開きすぎじゃない?(笑)
今度注目してみてください。


一方の美姫ティーは素晴らしかった。
一度ジャンプをミスしても、他の演技でそれをカバーしていたし、とにかく一番美しかったと思う。
もともと4回転跳べる人だから、ジャンプは回転をおさえれば問題なく跳べる。
見た目もかなりスリムになっていたし、演技もセクシーだった。
心身ともに充実している様子がうかがえました。
コーチのモロゾフさんに公私共に鍛えられているんでしょう(笑)

会場は満席とはならず、ロシアではあまり注目されていないのかも。
ただ、日本人的には一大イベントなので知り合いの人がたくさん。
わたくしは、お友達に取ってもらった席がなんと一番前の列だったので、選手の表情までばっちり観察できて実に楽しく観戦できたのです。

知り合いの方に反対側から撮ってもらった美樹ティー&シモニフの図。


ちなみにこのシモニフ、練習中の真央ちゃんと目が合いました。(笑)

スケートとは直接関係ありませんが、やっぱりロシアって駄目だなって思ったのは、大会の運営。
売店なんてほとんど無い、っていうか開店休業状態で、飲み物もまともに買えやしない。
これじゃ、スポンサーもつかないし、お客も集まらないぞ、と言ってやりたくなる。

さて、最後に真央ちゃんと美姫ティーの動画をどうぞ。

滑走前の練習を行う二人。


真央ちゃん、本番直前練習。

美姫ティー演技終了。拍手喝采。

2009年10月10日土曜日

空港でラッピング

最近、飛行機に乗る機会が多いんですが、ロシア並びにCIS諸国特有(多分)の慣習としておもしろいのが、空港での荷物のラッピング。

なんのこっちゃ、というわけで写真をどうぞ。

こんな感じで小型のキャリーバッグからスーツケース(ソフト)までテープでぐるっぐるにラッピングしちゃうんです。
何度かハードのスーツケースにも巻かれてたのみたぞ。(笑)

空港には専門の業者(?)がいて、専用の機械を使ってウマいこと巻いていくんだよね。
ロシア人曰く、中身の盗難防止とバッグへの汚れ防止が目的なんだって。

最近はその数も少なくなってきたと言いますが、空港のこのサービスはとても繁盛していて全くお客が途切れません。
どっかからテープ買ってきて自分の手で自ら巻きつけるツワモノもなかにはいる程ラッピング需要は高い。

そんなもん必要ないだろ、とCIS以外の普通の人々は思うでしょうが、彼らはそれが普通だと思っているのでこうなるんです。
ソ連時代の名残なんだろうね。

モスクワ・ドモジェドボ空港で試しにいっちょ巻いてみようかと思ったんですが、料金が250ルーブル(≒750円)もしたので馬鹿らしくなってやめてしまった。

自らラッピングする人の気持ちが少し理解できたような。

でも、理解できないような。(笑)

2009年10月3日土曜日

イポーニッツとして

ウラジオストクと並ぶ極東ロシアの中心都市・ハバロフスクへ移動。
町はウラジオよりもヨーロッパ的な印象を持ちました。
建物がきれいでしっかり区画整理されており、公園などの緑も豊富。
この町を象徴するアムール川へも夕刻に行くことができました。
全長世界8位、流域面積世界10位で中国・モンゴルにも注ぎ込んでいる大河です。

翌日、モスクワへ帰る為に空港へ向かう途中、道沿いにある公営墓地に寄ってもらうようリクエストしました。
その一角にシベリア抑留で命を落とした日本人の墓地があり、そこを訪問したかったから。
40万人とも60万人とも言われる抑留者のうち、6万人が過酷な労働や厳しい寒さで死亡し、ここには約300人が母国への帰還を果たせず眠っています。
「抑留死没者に慰霊の誠を捧ぐ」
の文字が胸に響く。

日本人墓地はハバロフスクだけではなく、イルクーツクやノボシビルスクなど広範囲に渡って建てられており、また、日本人抑留者による建造物やインフラが各地に点在しています。
もちろん日本人だけでなく、ドイツ人・イタリア人・ハンガリー人なども当時流刑地とされていたシベリア地区で同様に強制労働の日々を送っていたわけで、彼らの魂もこの一帯に眠っています。

人は誰でも愛国心があるものだと思う。
でも、日本で普通に生活しているぶんには、国家意識や民族意識を自覚することはあまりないでしょう。
一歩国外に出れば、特に海外で生活するともなれば、日本人であることを強く意識して、極端ではないにせよ、いくらかナショナリスト化するような気がする。

よく考えたら、過去の日露の歴史を踏まえ、日本人として自分がロシア人とどう接していくべきか、これまで深く考えたことがないです。

シベリア出兵やシベリア抑留など極東エリアは日本と実に因縁深い。
ここを訪れたことで、日露関係全般やロシア人との接し方について、自分なりの考えを一度整理しておきたいと思ったんです。

2009年9月25日金曜日

極東へ

モスクワからはるばる8時間以上かけて、極東ロシアはウラジオストクへやってきました。
ロシアで極東と言った場合、連邦管区の一つである極東連邦管区を指すのですが、その中心都市が人口約60万人のこのウラジオストクです。

ここまで来たなら日本へも立ち寄りたいと思うのがシモニフの心。
しかし、そういう甘い希望は問屋が卸さず、無念の弾丸(でもないか)極東ツアーとなりました。

ここウラジオへは目と鼻の先にある日本から多くの物品が輸入されてきます。
主要な輸入品の一つは中古自動車で、なんと町往く乗用車の9割は右ハンドルの日本車です。

こんなマークⅡや

こんなクラウンなど、ロシアでは正式に販売されていなモデルのオンパレード。
さらにトラックはこんなものや、
こんなものなど、日本語のまんまで走り続ける車両も散見されます。
駐車場のゲートもご覧の通り右ハンドル車用に作られている状態で、左ハンドル車のドライバーは助手席の人に頼むか、一旦外に出て対応することもしばしば。
ところが、国産自動車メーカー保護を目的にロシア政府は本年1月より中古車の輸入関税を引き上げ。
極東の中古自動車産業が大打撃を受けているんです。
当初9か月間の暫定措置であったはずが、さらに9か月延長されることが最近の国会で承認されました。
ロシアへの輸出に頼っていた日本の業者にとってもこれは死活問題でしょう。
というわけで、ロシアでは中古車が全く売れていない、というか輸入されていないという現状。
にも関わらず今年の新車販売は前年比50%にとどまる見通しなので、景気回復は他国以上に遅れているというのがここにも表れているわけ。

ウラジオストクの町の雰囲気はと言うと、まず、海がある為に一般的なロシアの都市とはだいぶ印象が異なりました。
港にはこんな軍艦も。(逆光でよくわからん)

日露戦争時、この港を目指したバルチック艦隊を思い起こす。

また、モスクワで目にするソ連の集合住宅などが目立っておらず、中心地は道幅も狭く入り組んでいるので、ヨーロッパに近いような感覚。

神戸や長崎と似ていると人によっては言うようですが、個人的にはその印象を持ちませんでした。ただ、日差しや青空は日本に近いものがあると思う。

緊張感がなくてモスクワよりも居心地はいいね。
根付いている文化や生活様式、人々の嗜好もモスクワとは違いがあると思います。
白タクを止める人を全く見かけなかったことと、飲み屋のトイレがウォシュレット付だったことには驚いた。
物価も多少低いかな。
あと、余談ですが、女性がモスクワよりもかわいい気がします。(笑)

シベリア鉄道の起点であるウラジオ駅にも行ってみました。
はるかモスクワまで約9,300km続いているんですね。

しかし、ここからモスクワに向かうより、やっぱり日本に帰りたいと思うわけです。

スポーツ湾(なんだその名は)を望み、近くて遠い母国への想いを馳せるのです。
こっち逆方面だったかな。。。(笑)

2009年9月15日火曜日

宇宙飛行士登場

先日、アメリカで訪れたフロリダのケネディー宇宙センター。
そこでスペースシャトルに乗って宇宙へ飛び立つ疑似体験的アトラクションがありました。
宇宙船の打ち上げ前後の様子を映像を交えて説明してくれるのだけど、その映像の中に日本人宇宙飛行士・野口聡一さんの姿がありました。

もう3ケ月程前になりますが、野口さんの講演会がここモスクワで行われたんです。
野口さんは12月にロシアの宇宙船ソユーズで宇宙へ旅立ち、日本人としては最長となる6ヶ月の予定で国際宇宙ステーション(ISS)に滞在、科学実験やISSのシステム運用などを行うことになっています。
今回の打ち上げで野口さんは宇宙船の船長補佐を務める予定で、宇宙船の操縦を分担する初の日本人になるんだそうですよ。

現在ロシアで行われている訓練の合間を縫っての講演会には家族連れが多く、子供たちが全体の1/3程を占めていたんじゃないかな。
講演内容もそれに合わせて、先日まで宇宙に長期滞在していた若田飛行士が行った無重力状態でのおもしろ映像などが主で、今回の野口さんのミッションに関する詳しい説明はなし。大人たちの満足度はいま一つだったかも。

冷戦期、ソ連とアメリカは宇宙開発を競ってきた過去があります。
宇宙開発は、その技術が軍事へ応用可能であること、国民や世界の人々に与える心理的なインパクトが大きいことから、冷戦のパワーバランスを左右する非常に重要なテーマの一つだったんですね。

この宇宙開発競争は、アメリカが1969年にアポロ11号で人類初の月面着陸に成功するまでは、ソ連がアメリカを常にリード。
1957年、世界初の人工衛星打ち上げはソ連。
1961年、人類初の有人飛行に成功したのもソ連。
「地球は青かった」で有名なユーリ・ガガーリン。
モスクワのレニンスキー通りには今にも宇宙に飛んで行きそうな彼の像が。(笑)

現在はロシア・アメリカ以外にも日本など15ヶ国が参加する国際宇宙ステーション計画が宇宙開発の中心。来年2010年のステーション完成を目指します。
そして、今後は国際協調による月探査が計画されるとも言われています。

ところで、12月に野口さんが搭乗するソユーズは安全性の面で非常に評価が高い宇宙船なんだそうです。
二度の死亡事故を起こしているスペースシャトルに比べて、技術自体は古いが実証済の技術であり信頼性は上。
「経験に裏打ちされた伝統工芸」とは野口さんの言葉です。
ISSもソ連の宇宙ステーションであった「ミール」で使われた技術・経験を受け継いでいるそうだし、ロシアの宇宙技術は世界最先端。
しかし、宇宙・軍需技術の民需用機械への技術移転がうまくなされていないのは悲しいところ。
ロシアの自動車なんてひどいもんですよ。
折角、莫大なお金を注ぎ込んでいるのだから、もっと大きなリターンがないと意味ないんじゃないの?

野口さんの講演会自体はそれ程内容の濃いものではなかったけど、シモニフ的に宇宙への興味が大きくなったのは事実なんですわ。
フロリダでもディズニーワールドやユニバーサルスタジオはパスしても、ケネディー宇宙センターにだけは行ってみたいと思ってたし。
野口さん、普通のおじさんと言えなくもないのだけど、宇宙飛行士に選び抜かれた人だけになんとも言えない独特のオーラというかパワーというか。優しくて社交性のある人だけど、意志の強さを感じた気がするなぁ。
野口さんのミッション完遂、無事の帰還を祈っています。

講演の最後、
「宇宙に行く前と行った後で人生観が変わりましたか?」
という質問に対して野口さんはこう答えました。

「地球が生きていると感じた。人類は地球にしか生存できない。生き物としての地球をもっと大切にしなければならない。」

重み、ありました。

死ぬまでに一度宇宙へ。
行けたらいいなぁ。

2009年9月7日月曜日

アメリカに学ぶ

あっという間に9月になってしまった。。。
モスクワの夏ももう終わり。
日照時間も短くなり、気温も20℃を切るようになってきたので、そろそろ冬の準備開始でしょうか。

アメリカ旅行が既に遠くの記憶になりつつありますが、写真だけでもここに。

フロリダのケネディー宇宙センター。
いくつものロケットが並べられているRocket Garden。


そこで、宇宙飛行士になるシモニフ(笑)。

アトランタではメジャーリーグを観戦。
川上憲伸投手が所属するアトランタ・ブレーブスのおねーちゃん達。
愛想があってすごくいいと思います。


アトランタにあるCNNの本部に潜入。
スタジオ見学ツアーはあまり人気がなさそうだけど、個人的には良かったなぁ。


コカ・コーラの本社もアトランタ。
ワールド・オブ・コカ・コーラではコカ・コーラの歴史や製造工程を知ることができます。
メガネをかけて見る3Dアトラクションはとても面白かった。
最後には同社が世界各地で生産するドリンクを無料で試飲できるのです。


ミシガン湖とシカゴの摩天楼。
最高に素晴らしい景色だった。

John Hancock Centerのレストランからは町を見下ろしてみた。

絶景です。

アトランタでお世話になったT君夫妻の家で。

ナッシュビルでお世話になったKUR君夫妻とステーキを食べる。

シカゴでお世話になったKUS君夫妻とシカゴピザをほおばる。

と、色々と楽しめた旅行だったわけですが、今回久しぶりにアメリカを訪れて深く感じたのが、サービスの徹底とエンターテインメントのレベルの高さ。

お店に入れば店員の明るい挨拶が飛んできて、何か尋ねれば親切に対応してくれる。
お客さんをもてなそうというサービス精神が行き届いている印象あり。
一般人だって例えばお店の出入りの際には後ろから続く人のケアを忘れずドアを開閉するでしょ。
ロシアのようにスーパーのレジのおばちゃんにおつりを投げつけられるようなことは当然ないしね。

それから、ケネディー宇宙センター、ワールド・オブ・コカコーラ、メジャーリーグあたりが今回体験した娯楽だったかと思うけれど、いずれも客を楽しませる仕組みがよくできていて本当に感心した。

途中フロリダのオーランドも車で通過したのだけど、30過ぎの男が一人ぼっちでディズニーワールド、っていうのはさすがにないだろうと思い今回はスキップ。でも、行ったら行ったでおそらく凄く楽しくて為になる内容だったのではないかと思うので、ちょっと後悔してます。

あと、一般的には逆じゃないかと言われそうだけど、アメリカってロシアと比べると活気がある国だ、と思ったなぁ。
いろんな人種がいて、それぞれがしっかり独立して生きてるようで、潜在的なパワーが大きいような。よくわからないけど、エネルギーを感じました。

友人・後輩と遊べて楽しい旅だったわけですが、同時に社会勉強もできて得をした気がする充実の旅行でした。

やはり、別の世界に触れて刺激を受けないとダメだね。