アルメニア旅行では、おいしいフルーツジュース、ワイン、コニャックを堪能したい。
これが最大の目的だったので、夜は色々買い込んでホテルの部屋でみんなで宴会。
一番良かったのは100%のザクロジュース。
めちゃくちゃ美味かった。
1リットル300円で買えるという安さにも感動。
ザクロはアルメニアのシンボルだ、と地元の人が言う程アルメニアではメジャー。
ロシアで同じジュースを買えば3倍するんです。
日本だともっと高いんじゃないかな。
アルメニアのワインはグルジアと同じくスウィート系の方が高価みたい。
アルメンさんにおごってもらったワインは凄くイケて、グイグイ飲み過ぎて危なかったよ。
スーパーでザクロワイン(上の写真の右)というのを発見したので、それを買って飲んでみたものの、これはいまひとつ。普通のワインがいいです。
旅の最終日はコニャックの日でした。
アララトという有名なコニャックのブランドがあるのだけど、その工場見学ツアーに参加したんです。
たくさんの樽が並んだ見学コースを歩きながら、作り方やアララトブランドの逸話などの説明を受けました。
ツアーの最後に3種類のコニャックを試飲する機会があり、3年・10年・20年もののコニャックを少しずつ堪能。
コニャック慣れしていないので、3年ものが一番マイルドで飲みやすかったね。
アララトのブランデーグラスは写真の様に横に寝かせても液体がこぼれず安定した状態を保つことができるんです。もちろん量が多ければこぼれるけど。
コニャックというのは、「フランスのコニャック周辺で生産されるブランデー」を意味するのが一般的のようで、そういう意味ではこのアララトはコニャックではなくブランデーと呼ばれるべきなのかも。
ロシアではコニャックがブランデー全てを指す単語となっているので、フランスはロシアにブランデーを用いるよう求めているんだとか。
見学コースの途中にいくつかの国旗とそれに囲まれた一つの樽が。
これはナゴルノ・カラバフ問題が解決された時に初めて日の目を見る予定のコニャックなのだそうです。
ナゴルノ・カラバフとは、アゼルバイジャンの山岳地帯に位置する自治州。住民の大半を占めるアルメニア人が自治州のアルメニアへの帰属を主張し、アゼルバイジャン人との民族紛争が勃発。現在アルメニア人の占領下にありますが、今も未解決の民族問題で、アルメニア外交上の最大の課題とされています。
国旗の一つがアゼルバイジャンのものですが、ここはアルメニアにおいてアゼルバイジャンの国旗が掲げられている唯一の場所なのだそうです。
樽や周りの壁には平和へのメッセージが所狭しと書かれていました。
アララトという名前はもちろんあのノアの箱舟で有名なアララト山から名付けられたものだけど、天気が良かったこの日は工場の出入口付近からアララト山を一望することができました。
写真では少しわかりづらいけど、すごくきれいで存在感のある山。
このアララト山、古くからアルメニア人が住んでいた地域の中心であり、アルメニア民族のシンボルとされるものの、ここは現在トルコ領となっています。アルメニアはこの国境を承認しておらず、トルコとの間にあるアルメニア人虐殺問題という非常にタッチーな問題とあいまって両国は対立を続けています。
とにかく、このアララト山はアルメニア人の誇りとして今も民族の中心に存在しているのは間違いありません。
現地の人達とアゼルバイジャンやトルコの話をすることはありませんでしたが、アルメニア人の民族性を肌で感じ、少しは理解を深めた身としては、それぞれの問題が平和的に解決されることを願わざるをえません。
2 件のコメント:
どうもです。
なんともマニアックなエリアの旅行記、とても面白いですわ。
なんとなく、物悲しい街の雰囲気が伝わってくる。
そんなに酒好きだったっけ?
どうもどうも。
アルメニアなんてマニアック過ぎて誰も行かないわな。
それ程、物悲しいところではなかったけど、豊かな国では決してないね。
芋焼酎が恋しい今日この頃です。
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