2010年8月25日水曜日

VIENNA

リンツからウィーンへは電車で移動。


写真のウィーン西駅から一歩外に出て町を見渡した最初の印象は「うわ、都会だなー」でした。
ごみごみして汚いとかそういうわけじゃなく、首都としての活気があり、良い意味で都会感のある町。ザルツブルク他との違いで特にそう感じましたね。

これはシュテファン寺院とその周辺。

この先に見えるのがハプスブルク家の王宮です。

ストリートでの演奏もありました。(最後の犬が笑えます)

新王宮。

シェーンブルン宮殿とウィーンの街並み。

映像はこちら。(シェーンブルクと言っていますが、間違いです。)


王宮周辺とシェーンブルン宮殿は一見の価値ありと思う。
さすが、オーストリアが誇る世界遺産といったところでしょうか。

ウィーンと言えば、クラシック音楽という人も多いはず。
モーツァルトをはじめ、ここで活躍した音楽家は多数。
ウィーン中心部では、夜になるとそこら中のホールでクラシックのコンサートが行われるんです。
最近メタルづいているわたくしですが、チケット売りのおにーちゃんと町の雰囲気に乗せられて思わず鑑賞してみることに。
選んだものはモーツァルトとシュトラウスの曲を演奏するもので、バレエやオペラも交えながらの公演。
行ってみると日本人の団体さんをはじめ多くのお客さんが入っていたので、この種のものではそれなりに上質のコンサートだったのだと思う。チケットは40ユーロくらいだったかな。
もちろん観光客向けのものでしょうが、決してお遊びのレベルではなく、しっかりと聞かせてくれるし、時にはユーモアも交えて楽しませてくれる。
クラシックのコンサートなんて中学以来になるのかな。
学校で強制的に聞かされたんですが、今になってまじまじと鑑賞すると大変な音楽だね、これは。
どうやってこんな曲を書くことができたんだー、と感嘆せずにはいられないですな。
夜になると町のどのお店も19時頃閉店なので、その後の時間、クラシック音楽に浸るのも乙なもんでしょう。

その他、オーストリアらしいことと言えば、ザッハートルテを食べたことくらいでしょうか。
それこそ、本家のカフェ・ザッハーで頂こうかとお店に向かいましたが、観光客の行列ができていたので、そのすぐそばのオペラ座のカフェでトライ。
町を歩き倒して疲労が溜まっていたせいか、実においしく感じました。
コーヒーはユリウス・マインル。これもオーストリアブランドです。

オーストリアはとにかく居心地が良かった。
治安を含め町の雰囲気、人の温かさがハマりました。
英語のスピーカーも多かったし、一人旅をするのに全く困らなかった。
基本的に皆親切に対応してくれたのは、彼らの国民性に加えて、おそらく旅行者への理解があるからだと思う。
陸続きのヨーロッパでは彼ら自身国から国へと旅することが多いんでしょう。
そのあたり、助け合うのは当たり前ということかな。

モスクワの知り合いの方々もよく漏らしていますが、ヨーロッパに行くとロシアの過ごし辛さを痛感するんですよね。

2010年8月21日土曜日

ザルツブルク周辺を漫遊

日本での飲み会休暇を終えて向かったオーストリア。
5泊できる余裕があったので、まずザルツブルクに入り、東に移動しながら最後はウィーンで締めるというコースに決定。

ザルツブルクの旧市街は世界遺産に登録されていてとても雰囲気のある町でした。
これはミラベル庭園からホーエンザルツブルク城塞を望む定番の写真。

川沿いから城塞と旧市街を撮影。

最もにぎわう通りであるゲトライデガッセ。

市内は広くないので丸一日あれば余裕で見て回れる。
朝から観光できれば夜に電車で別の都市に移動するなんてことも充分可能と思う。

ここはあのモーツァルトの故郷として有名。
写真の通り、彼のパネルをあらゆる土産屋で見かけました。

これはモーツァルトの家です。
黄色く目立つ建物なのですぐわかる。常に観光客で賑わっています。

モーツァルト像の前で撮った動画がこちら。


城から見下ろした景色はなかなかのものでした。


次の日、ザルツカンマーグートを見て回った後、ザルツブルクとウィーンのちょうど真ん中あたりにあるリンツに宿泊することにしていました。

ザルツカンマーグートとは、
ザルツブルクの南東一帯で山々と湖などの美しい大自然を有する地域を指します。
このあたりは岩塩が採れるエリアで、ザルツカンマーグートとは「塩の宝庫」という意味です。
その中で、世界遺産であるハルシュタットという町にまず寄ってみることに。

バスは直行便がなく、電車の場合、乗り換えが必要で面倒だし、大きなスーツケースもあったので、思い切って当日Hertzで車を借りました。
ザルツブルクで借りて、リンツで乗り捨てです。
アメリカでは何度も運転していますが、ヨーロッパでは初。
欧州ではほとんどがマニュアル車なので、オートマがなけりゃ諦めようと思っていましいたが、一台だけありました。
Smartが。(笑)
小さすぎるから嫌だ、と文句も言えずレンタル。
数年間触れていないマニュアル車でも運転可能とは思うけど、運転自体に気をとられてドライブを楽しめなそうだったからね。仕方ない。

さて、ドライブ開始。
このロシアで問題なく運転できているんだから、ヨーロッパでも楽勝だろ、と思っていましたが、これが結構つらかった。
写真のような高速道路は良いですが、町に入ると大変。カーナビもなかったし。

まず、標識に英語表記がないこと。
これは考えてみれば当たり前なのだけど、運転してみてその辛さを思い知った、ってわけです。
あと、目的地周辺にきても案内の看板や標識が目立たない。数・大きさも不十分で、置かれていてもその場所から目に飛び込みにくい印象もあった。
これは、レンタカーでの旅行をあまり想定していないからかもしれないね。
自分の場合、アメリカンドライブに慣れてしまっているからそう感じたのかも。

運転すること自体は確かに問題なかったのだけど、そんなわけで、右往左往しながらのドライブになりました。リンツ市内では本当に苦労しましたから。
確かに、ロシアではルートを把握しているから問題ないわけで、それを知らなきゃロシアで運転できるわけないし、レンタカー借りる旅行者なんて聞いたことないもんな、とふと我に返ったものです。

ま、そうは言っても無事ハルシュタットに到着。

ここは、世界で最も美しい湖岸の町と言われていて、日本人団体旅行者も随分と見かけました。
一人旅行のシモニフは単独でボートに乗って湖上から動画撮影にチャレンジ。


湖から見た景色はまた違ったものだったので、トライしてみる価値はあると思う。
ただ、ここが本当に世界一かなぁ、という疑問はありましたね。
大活躍してくれたSmart号とハルシュタット湖。

その後、バート・イシュルなどを通過してリンツまで到着。
翌日のウィーン移動に備えて早めに就寝zzz

2010年8月15日日曜日

煙のモスクワ

現在、オーストリアのウィーン国際空港にいます。
2週間弱の夏休みを終えて、今からモスクワに向かうところ。
今回は日本とオーストリアで過ごしました。
全日程を日本での婚活休暇に充てるのはさすがに不本意だったので(笑)、ヨーロッパのどこかを一人旅してモスクワに帰ってこようと。
なんということはない、これまで行ったことがなく日本との直行便が存在する国としてオーストリアを選んだだけで、特別興味があったわけではないのですがね。

ということで、ロシア・日本間の往復はどちらもウィーンを経由することになっていたのです。行きは直行も可能ですが、通常片道だと値段が高いからね。

ところが、8月4日にモスクワからウィーンに向かう際、トラブル発生。
フライトが2時間遅延し、ウィーン発成田行きを乗り過ごしてしまいました。
普通は次の日の同じ便を選択するところかもしれませんが、どうしてもその日のうちに欧州を離れたかったので、オーストリア航空のカウンターでネゴ。
すると、ドイツのフランクフルト経由で成田に行ける便があるとのことで、急遽そちらに変更して日本に帰国した次第。
モスクワ→ウィーン→フランク→成田とグルグル遠回りをしたので、ほとほと疲れ果てましたわ。
お陰で無事に初日の飲み会に間に合ったのは良かったけど。(笑)

今考えてみると、モスクワ発の便が遅れたのは例のスモッグが原因ではないかと思っています。そうしたアナウンスはなかったけど。
日本でも報道されていると思いますが、歴史的な猛暑の為ロシア全域で森林・泥炭地火災が発生しており、モスクワを含む火災地域の周辺が煙で覆われる事態となっています。
これは8月8日のモスクワの様子。
日本人が多く住むマンションの上層階から撮影したものです。

暑いだけで火災になるのかよ、と思うけど、実際にそうなっているみたい。
この火災による大気汚染の影響で、汚染物質の種類によっては基準値の10倍以上(もっとか?)にのぼる日もあるとか。
うちもそうですが、エアコンがない日本人家庭が多いのが現状。
暑いけど窓を開けられないということで、一時的にホテルへの退避を決めた日本企業も多く、また従業員に対してはマスクを配布するなどして対応しているようです。

たぶんロシアにいる間に寿命が5年くらい縮まってるんだろうなぁ。(笑)
では、今からウィーンを発ちます。無事に到着できますように。