2008年5月28日水曜日

露西亜飯

先日久しぶりにロシア料理のレストランに行きました。
昼飯は日本食のレストランから弁当を注文していて、夜は家で自炊してるからほとんどロシアめしを食べることがないんだよね。
数人で行ったので、日本でもよく知られてるものを中心に色々食べてみました。

①ボルシチ
これはトマトじゃなくて赤かぶのスープでもともとの発祥はウクライナ。
中に色々と野菜が入っててちょっとは健康的な感じもするし、そんなに油がギトギトしてるわけじゃないから食べやすい方かなと。
それなりに味はイケます。
サワークリームを入れてまろやかにして食べるのが露的には普通なんだけど、シモニフ的にはそのまま頂きます。
こっちにはいろいろスープがあるけど、これがやっぱり一番定番でしょう。
ロシア語だと頭にアクセントとって「ボールシ」って発音になるんだ。

②ピロシキ
カレーパンもどきの日本的ピロシキを思い描いてると肩透かしをくらっちゃう。
本場のピロシキは揚げ系と焼き系があってほとんどが焼き系です。
基本的にはバターロールかそれよりもう一回り小さいくらいの大きさで、中身の具は1種類だけ。
具は挽き肉・キャベツ・きのこ・じゃがいもなど色々あって注文する時に選ぶことができます。
言ってみれば惣菜パンだから日本人的にも普通においしく食べれるでしょう。

③ペリメニ
醤油持ってこーい、って言いかけてやめたけど、見た目も味も水餃子っぽいです
餃子程肉汁の旨みがないし、いまひとつおいしさが伝わってこないだよなあ。
これは個人的にはそんなに好きじゃないです。
こっちのスーパーでは冷凍食品としてこのペリメニがよく売られてます。
あー、八重洲・泰興楼の餃子が懐かしい。

④キエフ風カツレツ
ロシアじゃないじゃん。
ま、そうなんですけど、ロシア料理みたいになっちゃってます。
多分、ウクライナの首都キエフ発祥なんでしょう。
中の肉は鶏肉なので、チキンカツだね。
これは少し油ギッシュだけど味は普通にうまい。
日本人好みの味がします。

普段自炊をしてると言っても、帰りが遅くなると自分で夜めし作るのも面倒だから、道すがらのレストランで済ませたいと思うことも多々。
そんな気分だった先日の夜に初めてMU-MUという名前のロシア料理のレストラン、というか「スタローバヤ」に行ってきました。
「スタローバヤ」というロシア語は、ロシア版カフェテリアっていう訳が一番しっくりくるかな。
注文方式としては学食みたいで、お盆も取って食べたい料理を選びに行き最後にまとめて会計して好きな席で食事。
もちろんボルシチやピロシキなど基本料理はあるし、サラダやメインディッシュも種類は豊富。
MU-MUはチェーン店だからモスクワにいくつもあるようで、地球の歩き方にも載ってたから、ちょっと気になってたんです。
感じとしては日本のフェミレスみたいなノリかな。
写真はチキンスープ、サラダ2つ、チキンの煮込みに稗だか粟だかみたいな雑穀のつけあわせ、で合計260ルーブル(≒1,200円)。
これだけ食えてこの値段だったらモスクワにしては安い方だからこれは結構使えるなと。 店員もそんなに感じ悪くないし、店の中も居心地まあまあだから。

多分ロシア料理なんて食べたことがない、っていう人がほとんどだと思いますが、日本にもレストランがいくつかあるから、是非トライしてみてちょうだい。
シモニフは渋谷のロゴスキーと六本木のバイカルしか行ったことがないけど、そこそこ食えたよ。
間違って六本木あたりでロシアの出稼ぎ美女を食わないように。

2008年5月25日日曜日

CLを終えて

テリー、PK滑ったろ~
ドログバ退場くらうし、シェフチェンコ出ねーしよー。
あー、むかつく。

21日のチャンピオンズリーグ決勝当日はモスクワ中心や会場周辺にはよりつかず、我が家でじっくり観戦していたので、イギリス人の盛り上がりっぷりは確認できず、でした。
ただ、イギリス人が大量に入って来ていたことは間違いないです。
ロシアに入国する為には国籍が旧ソ連以外の場合はほとんどビザが必要なんだけど、今回は特別措置として、決勝のチケットを持っている人はビザ無しで72時間以内の滞在が許可されたから。
何万人もイギリス人が入ってきたはずだから、多分、ホテルが取れなくて野宿してた人もいたんじゃないかな。 かわいい女の子だったら喜んでうちに泊めてあげたのに。

ちょうど試合の前日に、日本ではあまり馴染みがないと思うけどKempinskiというドイツ系(だったかな)の高級ホテルに会議で行ってたんだけど、モスクワの中心部は道路もすごく混んでたし、観光バスも多かったです。
実はこのホテル、以前、チェルシーが利用したことがあって、他にもバルサかレアルのどっちかも使ってたと聞いていたから、選手に遭遇できたりするんじゃないかと微妙に期待していたんだ。でも、そんなに甘くなかったね。
面識があるホテルのイベント担当者にこっそり聞いてみたら、チームはここには宿泊してなくて、大会スポンサーのみが泊まってるとのことで、残念ながらシェフチェンコとシモチェンコの夢の2ショットは激写できず。
でも、さすがにホテルの中も外も盛り上がってる感じだったよ。
ちなみにこのホテルでは部屋が当然満室でキャンセル待ちが100人以上いたんだって。ひえ~。

サッカーと言えば、6月にはスイスとオーストリアでEURO2008があるよね。
ロシアもイングランドを蹴散らして出場することになっているから盛り上がりそうです。
ロシア代表監督はそう、名将ヒース・ヒディンクです。
オーストラリア VS 日本の苦い思い出がよみがえるね。
ヒディンクはこっちではSAMSUNGの広告に出てて、例のガッツポーズをTVCMでやってるし、彼の看板も町中でしょっちゅう見かけます。
いつかイタリアあたりがモスクワに来たらロシア代表の試合も見に行きたいな。

ちょっと脱線しますが、21日はチャンピオンズリーグ決勝でもあり、バックストリート・ボーイズのコンサートでもあったんだよね。
たまたま両方のポスターが並んでるのを見つけて、それがこの左の写真です。
ロシアの娯楽はバレエなんかももちろんあるけどコンサートも結構あります。
24日はKISSのコンサートだったし。
来月はレニー・クラビッツとかFAT BOY SLIMも来るし、その他いろんなジャンルからたくさんの有名人が来てます。
微妙に絶頂期を過ぎた人が多いという説もありますが、まあそれはよしとしようか。

2008年5月19日月曜日

シモチェンコです

暖かくなったと思ったら急に0度近くまで冷え込んだり、よくわからない気候がだらだら続いていたモスクワですが、徐々にではあるけど、気温も日差しもぼちぼち春真っ盛りという感じになってきました。タンポポ?が町の至る所にいい感じに咲き乱れてきれいです。

土曜日、サッカー観戦に行ってきました。
ロシア人気No.1スポーツは誰に聞いてもサッカーだから、その雰囲気を味わいたくて。
観に行ったのは、ロシアのカップ戦の決勝、CSKAモスクワvsアムカル・ペルミ。(ペルミというのはウラル山脈西側の麓にある都市です)
日本で言えば天皇杯とかナビスコカップの決勝という感じかな。
観戦する席の場所によってはフーリガンのような連中に巻き込まれることがあるから、こっちでサッカーを観に行くのは結構危険と言われてます。
でも、今回は午後3時からの試合だったし、同僚のロシア人達と一緒に行ったので、全く問題なかったです。
会場はどっちのホームスタジアムでもないんだけど、場所がモスクワだけに地元のCSKAを応援する人がほとんどで、完全にホーム状態。
一緒に行ったやつらもCSKAファンだからとりあえずシモニフもそっちを応援。
クラブ名のCSKAは「ツェスカ」と読み、陸軍中央スポーツクラブの頭文字をとったものだそうです。陸軍て・・・
欧州チャンピオンズリーグにも出場しているロシア・プレミアリーグの強豪チームで、ロシア国内では人気・実績共に上位クラス。
2000年代に入って毎年のように優勝争いをしていたけど、今年は6位くらいに落ち着いてて、逆に相手のペルミは2位につけてるらしい。

試合は後半動き出した。ペルミが2点立て続けに奪って、これは決まりかな、と思ったら今度は立て続けにCSKAが2点取って同点。
その後は延長戦でも点が入らず、PK戦にもつれ、結果CSKAが見事チャンピオンになりました。
展開的にかなりアツい試合だったから、会場も大盛り上がりで、選手のことは全く知らないシモニフも充分楽しめました。
席がグラウンドに近くて選手の表情まで見れたのがまず非常に良かったね。
それと、発炎筒が炊かれたのはいかにもヨーロッパっぽくて良かったわ。ロシアだけどね。
それにしても、サッカーってほんとに凄いと思ったな。
日本でサッカー観戦行くことないから、なおさらそう思いました。
このスポーツはほんとに地球を動かせるね。凄い。

ロシアのプレミアリーグは全16チームで、モスクワにはそのうちの5チームがあります。
ちょっとサッカー見てる人なら、スパルタク・モスクワというチーム名聞いたことあるんじゃないかな。
90年代は超強くて敵無しだったスパルタクもここ数年は低迷しているらしい。
ロシアで最も人気の高いチームがこのスパルタク・モスクワで、そのホームスタジアムはルジニキ・スタジアムといって8万人以上収容できるロシア最大の多目的競技場です。
そしてこの会場で、21日にはついにあのチャンピオンズリーグ決勝が行われるんです。
ご存知の方も大勢いるでしょう、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーのイギリス対決です。
もうかなり前から広告を見かけてたけど、最近はその数も増殖していてモスクワ中で大会を盛り上げようとしている感じ。
自分の住む町で決勝を観れることなんてないから是非とも行きたいところだったんだけど、チケットは十数万円もする高いものしか取れないから、観に行くのはあきらめました。。。

でも、少しでもその雰囲気を味わいたくて「Champions Festival」なるイベントに足を運んでみました。
17日~21日試合当日までの5日間、赤の広場で行われていて、土曜日サッカー行く前に寄ってみたんです。
少年達のフットサル大会、グッズ販売、過去のチャンピオンズリーグ名場面上演、などで決勝戦を盛り上げてました。
シモニフが一番気になったのは本物の優勝トロフィー展示。
実際にトロフィーの横まで行くことができるんだけど、行列ができていたので仕方なく断念。
おもてからじーっと凝視して目に焼き付け、写真だけ取りました。
本物の”Big Ear”を5m以内で見れたのはサッカーマンじゃないシモニフ的にもなかなかシビれたね。

さあ、あと数日に迫ってきましたが、みんなはどっち派?
個人的にはマンUなんて全然駄目。
当然、チェルシーでしょ。
ロシアの石油王・アブラモビッチがオーナーだからじゃないよ。
男の中の男(というか男っぽいだけ)ドログバが凄い。名前の響きも好き。
そして、なんといっても、ウクライナの至宝・シェフチェンコを応援せずにはいられないでしょ。
21日はシモニフ改めシモチェンコでいくよ!

2008年5月15日木曜日

5月9日

この歳になると誕生日が嫌なもんですね。
小さい頃は早めの誕生日が嬉しかったのに今じゃ3月に生まれたかったぁ、って具合。
5月9日はこのシモニフの誕生日であると同時に日本ではアイスクリームの日みたいだけど、ロシアではソビエト軍がナチスドイツを破った戦勝記念日として祝日なんです。
1週間くらい前から、街の至る所に看板やらポスターが出現して、店やアパートには国旗が掲げられて、結構なお祭りモードです。
ソ連時代の戦勝記念日には毎年盛大な軍事パレードが行われていたものの、経済的な理由で91年からは兵士の行進のみとなったそうです。

が、今年は違う。
戦闘機、戦車、ミサイルも披露されて久しぶりの大規模なパレードが行われました。
久々の軍事パレード復活には、大国ロシアの復活を世界に印象付けることや、旧ソ連のウクライナやグルジアの北大西洋条約機構(NATO)加盟を牽制する狙いがあると言われてるんだ。
この日の為に道路を通行止めにして入念なリハーサルをしていたというし、戦車や戦闘機が動いてるのなんて見たことないから、折角の機会と思ってシモニフも見に行きたかったんだけど、色んな人から危険だからやめた方がいいと言われて断念しました。

なぜか?
ロシアにはネオナチといわれる国粋主義的な人達(通称スキンヘッド)がいて、他民族に対して暴行を行う、最悪殺害してしまう、という事件が結構あるんです。
基本的には自国民の雇用拡大と外国人労働者の排斥を訴えているのだけど、それだけなら良かったのに、それがエスカレートして暴力や略奪行為になってしまってるから困ったもんです。
ネオナチと言ってもナチズムの思想というよりは反社会的なシンボルみたいになっているようです。
外国人大嫌いでロシア万歳な人達だから、こういう戦勝記念日なんかのパレード見物に現れる可能性が非常に高いよね。
そこでもしシモニフが目を付けられた日には・・・(汗)
当然日本人のみを対象としているわけではないんだけど、特にアジア系・アフリカ系なんて一発で他民族だってわかるし狙われることが多いらしい。
これはまじめに普段から気を付けないといけないことなんです。
やつらの外見は、全身黒い服で固めているスキンヘッドの連中、とのことだけど、冬になるとみんな帽子かぶるし、黒い服着てるやつも多いから見分けがつかんわな。 こいつらロシアに5万人いると言われていて、特にサンクトペテルブルクはその被害に悩まされているそうです。
普段地下鉄にも乗らないし、あまり危険を感じることはないんだけど、やっぱりここモスクワも治安が良いとは言えない部分があります。

というわけで、おとなしくテレビでパレードの様子を見てたけど、凄いね。
凄いというか恐いね。
この軍事パレードはモスクワだけではなくてその他の都市でも行われたようだけど、こんなことなんでやってんのかな思うし、そもそも戦勝を祝ってる時点でどうかと思ったな。
パレード見てたら、ここはまだソ連?って疑いたくなるくらいです。
モスクワでは赤の広場とその周辺で行われていたんだけど、「ウラー!ウラー!(万歳!)」って軍人が一斉に叫んだり、ミサイル搭載したトラックが走る横を総勢8千人の兵士が行進したり。
自衛隊の動く姿ですら見ることのないシモニフからするとやっぱり少し異様なものに感じました。
今イケイケのロシアですから今後しばらくはこういう形で国際的に存在感を示していくんでしょうね。

えらい日に誕生日になってしまったな、
と感じつつも、夜は先輩の家でもんじゃ焼きをご馳走になりました。
初めて作ったそうなんだけど、超おいしくてみんなで一気にぺろり。
大きくてイケてるプレートがこっちにないから、写真のようにフライパンだけど、そんなのお構いなしだったね。
そしてワインで乾杯。
シモニフ、生誕の日に世界平和を祈りました。

そんなこんなで先輩夫婦とまったり飲んでたら、
22時頃から「ドッカーン!」って音が聞こえてきて、
何だ?と思ったら、
色んなところで花火がぼんぼん上がりだしたのよ。
もちろん戦勝記念の花火だけど、みんな自分の誕生日を祝ってるんだぁ、と無理矢理解釈して思わず動画で記録。
その様子をアップしてみたので音声ONで是非どうぞ。

2008年5月11日日曜日

Holy Land

ヨルダン続けます。
ペトラと並んでヨルダン観光のハイライトはDead Seaでしょう。
海水の塩分濃度が約3%であるのに対して、死海の濃度は約30%。
生物が生息できない環境ということで、死海の名前の由来もずばりそこです。
死海といっても海ではなくて内陸の大きな湖で、レバノン山脈からヨルダン川を下って流れてくる水が死海に辿り着きます。
その湖面はなんと海抜マイナス約400mの位置にあるんです。
塩分濃度が濃くて浮力が大きいから、人間が死海で沈むことはできません。
「死海に浮いて読書」のシーンにシモニフもチャレンジ。
これ定番ですね。
とりあえず塩水を一杯体に浴びてシモニフ改めシオニフになっておきました。くだらねー。
海水をちょっとなめて味見してみたんだけど、ほんとーーーにしょっぱい!
あまりに塩辛くてすぐにおえーって吐き出したもん。あれはやばいよ。
すり傷なんかあったらきっと痛くて大変だと思う。
ペトラで結構肌が日に焼けてたから痛いかなと思ったんだけどそっちは大丈夫でした。
友達は運が悪いことに海水が目に入ったもんだから、超痛がってダッシュで目を洗いに行ってたもんね。
写真でおれらの後ろの方で思いっきりクロールしてるやつらは一体何者なんだろうか…
あいつら絶対目に海水入って後悔してるって。
ヨルダンのお土産として、死海の塩やその塩分をたくさん含んだ泥を使った石鹸や化粧品などが定番。
泥は良かったよ。
写真のように泥を体に塗りまくって、その後海に入って泥を洗い流す。
お肌がほんとにつるつるになって一瞬若返ったような感じです。

この死海を有しているのはヨルダンだけではありません。
ヨルダンから死海をはさんだ対岸にはイスラエルを望むことができます。
シモニフが最も訪れたい国の一つ、イスラエル。
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の三大宗教の重要な聖地があるエルサレムにはいつか絶対に行きたいと思ってます。
ただし、イスラエルに行ってパスポートにスタンプを押されてしまうと、他のアラブ諸国への入国ができなくなってしまうんです。
イスラエルに行った後ドバイにでも遊びに行こうーと思ってもNG。
パスポートにスタンプを押されないようにその場で別の書類を作ってもらうこともできるようだけど、それも係員によって対応がまちまちみたいだから、誤ってパスポートに押されてしまいかねないみたいです。だから、絶対にアラブ圏に行かないこと確定な人やパスポートが切れそうな場合に行く方がほんとは安全。
んー、でもロシアにいるうちに必ず行こうと思ってます。
今回もヨルダンの宣伝に徹してロシアをまたしても無視してますが、今度ロシアとユダヤ人についてちょっと考えてみたいなと思ってます。
あ、でもそうそう、死海の博物館に行った時に、ある展示物の説明のちらしが置いてあって、アラビア語と英語はもちろんあったんだけど、残りの2つがドイツ語とロシア語だったんだ。
数ある欧州の言語を出し抜いてロシア語とは…
ロシア人観光客がやはりここヨルダンまで進出してきているんでしょう。
その博物館の横には展望台とレストランがあって、そこから見る死海&イスラエルの山々の景色はほんとに最高でした。
直線距離にして「エルサレムまで34km」という表示が展望台にあり、近くて遠い聖地に行ける日を夢見ていました。
パレスチナもほんとに目と鼻の先に見えたけど、そういうところで昔からドンパチやってるわけだもんね。
みんな仲良くいこうよと思うけど、アラブとイスラエルの問題は非常に根が深くて、いつも行ったり来たりで全然前進しないから難しいです。

この日は死海に行く前に、モーゼ終焉の地、ネボ山に行っていました。
モーゼは三大宗教のいずれにも最も重要な預言者の一人です。
「旧約聖書」の「出エジプト記」によれば、モーゼはエジプトで奴隷として苦しめられていたイスラエルの人々を神の命令によってエジプトから連れ出し、約束の地カナンを目指したそうです。
イスラエル人は40年間シナイ半島をさまよった後カナンに到着しますが、モーゼは到着を前にこのネボ山で没したと言われています。
ネボ山まで車を走らせている間に通るエリアは、Holy Placeと呼ぶにふさわしい光景が続きます。
イスラエル人達がここを歩いて約束の地を目指した姿が目の前に浮かんでくるような、過去にタイムスリップしてしまいそうな、そんな感覚になるんだ。
ヨルダンには他にもヨハネがイエスから洗礼を受けた場所やロトの洞窟など聖書に登場する場所もいくつかあって興味がある人や敬虔な教徒の人には魅力的な国だと思う。
Mount Neboの山頂にて、シモニフ改めシモーゼとして中東和平を祈ったのでした。

2008年5月3日土曜日

エドでエド

アッサラーム・アレイコム!
只今シモニフ in ヨルダンでございます。
休暇を利用して友達夫婦を尋ねてモスクワからひとっ飛び。
4時間後にはヨルダンの首都アンマンまで来れるんです。
ヨルダンは人口600万弱の小さな国。サウジアラビア、イラク、シリア、パレスチナ、イスラエルに囲まれた政治的に重要な位置にあるんだ。イスラム教徒が9割を越える国だけど、イスラエルとも国交があって、きな臭い中近東エリアでは最も中立的な立場をとっている国と言っていいんじゃないかと。
昔一度ヨルダンには来たことがあったんだけど、その時は仕事。今回は本格的に観光目的&友達と遊ぶ為にやって来ました。

一昨日はアンマンをぐるぐるして、昨日から一泊は世界遺産に登録されているペトラ遺跡に行ってきました。
ペトラはアンマンから南に250kmくらい行ったところにあって数々の遺跡が残っているんだけど、そもそも何の為に造られたのかちょっと調べたけど、あんまりよくわかんない。
難攻不落の秘密の要塞とか遊牧民のナバタイ人やベドウィンによって栄えた中継都市とかいう説明はあるんだけど、まあよくわかんないわ。
ペトラは『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のロケ地として使われたことでも有名。
日本ではマイナーだよね。ここまで来る日本人なんてよほどの中近東マニアか世界遺産好きだけだと思うけど、ペトラは世界の七不思議の一つにもなっていて、ヨーロッパの観光客なんかはよく来るみたいです。今は観光シーズンだけあって、いっぱい団体客見かけました。友達夫婦は何度もペトラ来てるんだけど、今回が一番混んでるって言ってた。

ペトラ2日間かけたけど、いやーほんと良かったよー。
ペトラはギリシャ語で岩という意味なんだけど、その岩をくりぬいて造った数々の遺跡群には圧倒されちゃうね。
楽しげな写真見てよ。
カフィーヤ(アラブ版ターバン)でビンラディンばりのテロリストスタイルになったシモニフ。なかなかいいでしょ?
3枚目の写真、3人揃って何やってるかわかる?
そう、「グーーー!」やってます。
エドはるみ。
バックにあるのがエド・ディルという名前の遺跡だから、
『エドの前でエドをやろう!』
というノリだけで撮った素晴らしくアホな写真です。
でも、ぼくら3人とも誰もエドはるみのことよく知らないんですよ。
ただ、「グー」が流行ってるっていう情報だけで、各自思い思いのエドはるみポーズをやったというわけ。
どれが一番エドってる?
みんなの意見を聞いてみようということになったので、是非投票をお願いしまーす。
シモニフに清き一票を!

というわけで、ロシア全然関係ありませんでしたが、とりあえず中近東のこんなところにもロシア人の団体旅行者を発見しました。景気の良さの表れかな。