2009年7月26日日曜日

モスクワに爆音が響いた

Formula 1
モータースポーツの最高峰に位置付けられる自動車レースです。

先週末、Moscow City Racingというイベントが行われ、ここモスクワにF1マシンが上陸しました。
今年で2回目のこのイベント、どんなもんだろう、と先輩共々観戦してきました。

Racingと銘打っていても、決して競争するわけではなく、デモンストレーションとして走行するだけのいわゆるショーです。
モスクワ中心地の道路を封鎖して行うので、それなりに大きなイベント。
なにせクレムリンの外周を走るので、注目度はかなりのもんでしょう。

F1以外にも高級スポーツカーやクラシックカーなどが走り回るプログラムもありましたが、やはり目玉はF1。
3チームのF1マシンが爆音を響かせ見事な走りで市民を魅了してくれました。

各チームから1名ずつドライバーがやってきたんですが、実はその中に日本人ドライバーがいたんです。
ウィリアムズに所属する中嶋一貴選手です。
往年の名ドライバー中嶋悟さんの息子さんですね。

ちょうどインタビューの場面に出くわして、すぐそばで聞いていたのだけど、レポーターの質問に対して英語でしっかりと受け答えする姿は24歳の青年にはとても思えません。
インタビューが終わった時、一緒に行った先輩が中嶋選手に激励の言葉を叫んだら、こちらにやってきてくれて、少しの間会話を楽しむことができました。
々と一緒に写真に写ってくれたし、ファンサービスが良く礼儀正しい好青年でした。
彼のブログにもこのイベントの感想が書かれていました。
ロシアの印象はなかなか良かったみたい。

その中嶋選手、残念ながら今シーズンは未だポイントを獲得できていないんです。
20選手中、0ポイントは4選手だけ。
世界最高峰の自動車レースに参戦しているだけでも凄いことなのだけど、後半戦は父親譲りの粘り強いドライビングで大和魂をみせて欲しい。

ちなみに今シーズンのF1は半分を終えて、撤退したホンダのチームを引き継いだブラウンGPが好調。
マクラーレンやフェラーリといった常勝チームが下位に低迷するという非常事態です。
これだけ劇的に勢力図が変わることはF1の歴史上なかったかもしれない。
これは昨年からレギュレーションが大幅に変更された影響です。
F1を主催するFIA(国際自動車連盟)は毎年なにかしらのレギュレーション変更を行うのだけど、今年の場合は10年に1度の大改革とも言われている程の大きな変更。。
「空力性能の規制」「KERS (Kinetic Energy Recovery System)の導入」「スリックタイヤの復活」が特に影響の大きいものとされています。

カーメーカー側にしたら何百億円もつぎ込んでるF1ってのは金食い虫もいいとこ。
それだけの見返りがあれば良いけれど、勝てなければ意味がない、とも言えます。
なので、ホンダの撤退も頷けるものがある。

どう?
だんだんF1に興味湧いてきた?

ここロシアでF1が開催されたことはありません。
今年上期の乗用車新車販売は前年比約50%と非常に厳しいロシア自動車産業ですが、こういうイベントで盛り上げていけば近い将来F1招致も実現するかも。

おしまいにモスクワでの中嶋選手の走りをどうぞ。 (ゆっくり走ってるよ)

2009年7月13日月曜日

カジノのネオンが…

シアでは一部の地域を除き7月1日からカジノの営業が禁止となりました。(写真はマシンを解体する従業員)

賭博場設置地域に指定されたのは、カリーニングラード州、極東・沿海地方、シベリア・アルタイ地方、クラスノダール地方とロストフ州の境界地域、の4地域のみ。
ラスベガスのような町を目指すのだそうですが、経済危機の影響で計画はほとんど進んでいない状況。沿海地方では賭博ゾーンができるのは4,5年先と言われているほど。

モスクワでは約30軒のカジノを含む500軒以上の賭博場があるとされ、6月30日に全て閉鎖したそうです。
よく飯を食べに行く近所のホテルにもカジノがありましたが、写真のようにマシンは全て撤去され、がらーんとしています。

一部のエリアは、完全にブロックされて中に入れないようになっていました。

40万人が失業する、闇ギャンブルが増えるなどの見方もあるし、税収へのインパクトも少なくないはずなのだけど、メリットあるんでしょうか。
一応、狙いは「社会の健全化」らしい。
そのマインドは良いけど、それより、警官の悪行や官僚の汚職をなんとかしろと思ってしまう。

わたくしギャンブラーではないので、個人的には禁止してもらって全然ダメージないです。
とりあえずカジノの後に楽しい娯楽施設ができることを切に望んでいます。

カラオケ館とかBIG ECHOとか。(笑)

2009年7月4日土曜日

モトリー in モスコー

モトリー・クルーをご存知ですか?

80年代を代表するハードロックの大物バンドでございます。
「セックス、ドラッグ&ロックンロール」を地で行くバンド、とウィキペディアにあるけれど、まさにその通り。
音楽だけでなく数々のゴシップで社会を賑わす存在でもあったモトリー。

6月2日、彼らのライブに足を運びました。
ヨーロッパ・ツアーをここモスクワからスタートしたモトリー。
昔からメンバーの脱退や逮捕などよくありがちな話題にも事欠かず、オリジナルメンバーで復活していたとはつゆ知らず、偶然にも彼らに出会える嬉しいチャンスがこの地で訪れたんです。

モスクワに来て初めてのライブ。
会場はB1 MAXIMUMというライブハウスで、これまでにもオアシスやジェームス・ブラントなどの大物も数々やってきています。

ハードロックのライブともなれば、いかつい連中が多いし、まさかの事態も想定されるので、安全第一、今回はVIP席で楽しむことにしました。
VIP席は2階にあり、バーカウンターのような席に座り、食事も楽しみながらライブ鑑賞できるんです。ライブ会場で酒を販売するなよ、と思いつつも、一緒に行った方とビールで乾杯。
写真の通り、ちょうどステージを真正面から見れる位置だったので、座席としては大満足でした。
価格は6,000ルーブル(≒18,000円)とかなりのもんですが、安全を買う。仕方ありますまい。

彼らの音楽は基本ノリノリ系。
まさにパーティーロックという感じで、自然と体が縦にゆれる。
中学時代、ほんとによくベストアルバムを聞いていたから、何年間耳にせずとも体が覚えてる。

いいものはいいと感じました。

この日、一番印象深かったこと。
それは、おやじの頑張りです。
いいおっさん達が年齢を感じさせないプレイをみせてくれたことにとても刺激を受けました。

相変わらず体中がTATOOだらけのニッキー(50歳)はベースの弾き方が若い。 膝より下で弾いてるんじゃないか、っていうくらいストラップを伸ばしまくり。 なんとなくおやじが考える若者の弾き方っぽく見えて、逆に古臭い印象もあったけど。

かの有名な回転ドラムではなかったけれど、すごくパワフルなパフォーマンスを見せてくれたトミー・リー(46歳)。お前は10代か?というくらい体が筋肉質で細い。これぞロッカーの鏡っす。

いつもライブでは声が出ないと言われているヴィンス(48歳)も想像以上にいい声してました。体は少し重そうだったけど、ステージ全体を元気に動き回ってた。

ただし、ミックだけは動きが鈍い。というかほとんど動いてない。(笑)
疲労感がありありと出ている。
それもそのはずです。
後で調べたらなんと58歳!
華やかな他の3人と一線を画す彼のキャラ、いい味出してます。

それにしても、まさかモスコーでモトリーに出会えるとは。
30歳を過ぎた程度で老けこんでいられないな。
約1時間半のライブは懐かしさと同時に明日への活力をもらえる貴重な体験になりました。

次は最近ハマっているLADY GAGAが観たい。(笑)