2010年3月15日月曜日

Tennis Legend

先日、ここモスクワで往年のテニスプレーヤーによる、世界選抜 VS ロシア代表のイベントがありました。
その名もTennis Legends in Moscow。

出場選手は以下の通りでした。

●世界レジェンドチーム
・ジム・クーリエ(39歳):
最高ランキング1位、4大大会4勝(1992・1993全豪、1991・1992全仏)、2000年引退
・ゴラン・イヴァニセヴィッチ(38歳):
最高ランキング2位、4大大会1勝(2001全英)、2004年引退
・セルジ・ブルゲラ(39歳):
最高ランキング3位、4大大会2勝(1993・1994全仏)、2002年引退

●ロシアレジェンドチーム
・エブゲニー・カフェルニコフ(36歳):
最高ランキング1位、4大大会2勝(1996全仏、1999全豪)、2004年引退
・マラト・サフィン(30歳):
最高ランキング1位、4大大会2勝(2000全米、2005全豪)、2009年引退
・アンドレイ・チェルカソフ:???

一人だけロシア人しか知らない謎の選手が混じっていましたが、それ以外はみんなグランドスラムを獲っているすごい選手達。
特にサフィンは昨年までツアーをまわっていたので、現役選手と大差ない。
ロシアに来たからには一度はサフィンのプレーを目撃しなければならないと思っていたので、今回のチャンスをものにできてよかったですわ。

シングルスが2試合、ダブルスが1試合行われ、ロシアチームが勝利。
勝敗よりもなによりもぼくらがテニスに夢中になっていた頃のスーパースターのプレーを生で観戦できたことに満足したし、ほんとに貴重な機会でした。
引退してもやはりみんな上手いね。

ただ、カフェルニコフの体型だけはロシア人中年太りの典型で、その辺のスーパーで見かけても全く違和感ないただのおっさんでした。

おもしろかったのは、選手がマイクをつけてプレーしていたこと。
選手同士でジョークを言い合って会場を盛り上げてました。
他にも観客が選手のサービスをレシーブする企画やチェンジコートの合間の余興(ダンス・サーカス芸)がありました。
ダンス、こんな感じ。

イヴァニセヴィッチ拍手するも、サフィン興味示さず。(笑)

こうやってお客さんを楽しませないと、ただ真面目にプレーしただけでは集客できないということかもしれないね。
って、観客全然入ってなかったですけど・・・
基本的にテニス人口が少ないのと、チケット代が高いからだと思う。
来年はもうやらないかもなぁ。

ちなみに、本日ジャパンクラブのテニス大会がありましたが、残念ながらわたくしは30名中9位止まりでした。
とりこぼしがあってなかなか上位進出できないですね。

寒く暗い冬が終わり、モスクワにもようやく春が訪れようとしています。
今年はテニスだけでなく他のアウトドア活動も色々やっていきたい。

2010年3月14日日曜日

モスクワ川クルーズ

モスクワ観光のお勧めの一つにモスクワ川クルーズがあります。
昨年の8月に初めてクルーズ体験してきた時の写真がこれら。


モスクワ大学

ピョートル大帝記念碑

救世主キリスト聖堂

クレムリン

聖ワシリー聖堂(中央の奥)

この川は市内をうねうね蛇行しながら流れているんですが、モスクワの名所をかなりカバーしているのが観光客にお勧めできるポイントですね。
モスクワ在住の我々にとっても、川から眺める景色は普段とは違った見え方をするので新鮮に映る。
川沿いにいくつかの船着き場があり、どこからでも乗り降り可能。
クルーズ船の売店でスナックや飲み物が購入できるので、ビール片手に友達とだべりながら、モスクワをエンジョイできて満足度は高いと思うね。
夏季限定(5月~10月)で楽しめるものなので、夏の風物詩として1年に1度は来たいです。

と、思っていたら、昨年11月にモスクワ川砕氷船クルーズが登場したのです。
冬本番になると凍結してしまうモスクワ川ですが、その氷を砕きながら突き進んでいく新たなクルーズ船が誕生したと聞けば、行かないわけにはいかない。ということで、先週冬クルーズ体験してきました。

このクルーズはホテルチェーンのRadissonが始めたもの。
http://eng.radisson-cruise.ru/
スターリン様式の建築物として有名な旧ウクライナホテル(Radisson Royal Hotelとして本年開業)の裏から出発。夏と同様のコースですが、途中下船不可で2時間半かけて往復します。

そもそも夏版とはコンセプトが違い、こちらは食事付の本格的で優雅な(?)クルーズとなっていて、船内も御覧の通り洗練されている。さすが高級ホテルがマネージしているだけあると思った。

クルーズ自体は夏同様に良かったです。
写真のように氷が張っていたエリアはほとんどなくなってしまっていたので、真冬に来た方が楽しめたかもしれないけど、景色は充分堪能できたし、食事・雰囲気共にグッド。英語を話せるスタッフもいたし。
価格レベルも食事付で昼1,000ルーブル、夜1,500ルーブルというのは悪くない。
旅行者はもちろんのこと、モスクワ市民もパーティーやデートで利用する価値大でしょうね。

これで季節を問わずモスクワ川からの街並みを観賞できるようになりました。
こちらにお越しの際はツアーに組み込んでおきますので、是非モスクワまで足を伸ばしましょー。
あと2年間のうちにですよ。

2010年3月9日火曜日

猫劇場

モスクワにあるサーカスでは、国立のボリショイサーカスとニクーニンサーカス(ツヴェトノイ・ブリヴァール)の2つが有名ですが、それ以外にも世界中でここだけにしかない猫専門のサーカスがあるのです。

先日、地球の歩き方をぺらぺらめくっている時にふと目にしたその勢いで行ってきました、猫劇場へ。

ちょうどお昼12時からの公演で、会場はさほど大きくありませんが、親子連れでほぼ満席状態。
非常に人気が高く内容もおもしろい、と聞いていたので、普段芸をこなすとは思えない猫達の珍しい姿が見られるのだろうと期待大でした。

ところが実際は、猫サーカスというのは名ばかりで、猫が主役というよりは人間が主役という方が正しい。
もちろん、猫が頻繁に出てくるには出てくるが、大した芸をやらないし、動きもワンパターン。
やっぱり猫は猫なんだな、というのが率直な感想。

大人が満足する内容ではないので、みなさんにはお勧めできないかなぁと。
これなら、普通のサーカスを見に行く方が楽しい。
ただ、小さい子供達はそれなりに喜んでいたようでした。
ロシアで子供向けプロモーションなんかを練る時にはサーカスで勉強するといいかもしれないなぁ。

公演には5,6人の芸人が出演していましたが、その中に定かではありませんが日本人らしき女性がいたんですよ。見づらいですが、写真の中央にいる人。
その人がバレエの動きを見せるシーンがあり、個人的にはそれがこの公演で一番良かった。
プロのバレリーナを目指したけれど、その夢をあきらめてこういう舞台に移ってきたのかなぁ。
厳しい世界でしょうから、手足の短い日本人にはやはり不利なのかもしれないね。
ロシアで頑張る日本人、ここにも見つけました。

臨時ニュースです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100308-00000005-yonh-kr
我々日本人もよく利用する韓国焼肉屋の出口での犯行です。
世界中どこへ行ってもヤられる可能性はあると思うけど、それをミニマイズできるよう注意して行動しないと。

いつの間にか2年を経過したモスクワ生活。
折り返し地点を過ぎました。
安全第一。
健康第一。
公私ともに充実した時間を過ごして、悔いの残らない4年間にするんだ。

2010年3月6日土曜日

パリに酔う

先月の2月23日は祖国防衛の日と言うロシアの祝日でしたが、その前日の月曜日も休日指定となりロシアは20日から23日まで4連休。
この間、モスクワは記録的な大雪に見舞われたんです。 4日間の積雪が67cmに達し1966年の65cmを上回りこの連休期間中の記録としては過去最高となったのです。15,000台の除雪車、5,000人の作業員を動員して昼夜除雪対応にあたったそうです。

さて、わたくしはそんな大雪の中、何をしていたかと申しますと、幸運にもモスクワを脱出し、先輩一家が住んでいるフランスはパリへ遊びに出かけていたのです。

約十年ぶりに訪れたパリ、とても過ごしやすかった。
町の雰囲気がいい。アトモスフィアが。
犬の糞がやたらと多いのはなぜだろう、と不思議に感じたけど、建物と街路樹がうまくマッチしていて大変美しい景観でございました。
パリだけかもしれないけど、みんなおしゃれだしね。
民族の姿やマインドがそのまま町に表れているんだろうな、と思う。

それにしても雪のない光景が久しぶり。
気候的にも快適だったので、先輩にガイドをお願いして充実した連休を過ごせました。
凱旋門の前でパシリ。(てっぺんまで写してくれよ・・・)

4連休だけに往復の飛行機は空席無しでしたが、珍しく町でロシア人に遭遇することはありませんでした。日本人や韓国人旅行者も目に留まるものの、なんと言っても中国人の多さには圧倒されてしまった。
ルイ・ヴィトンでブランド品を買いあさる中国人旅行者が観光名所になりそうなくらいだった。
10年以上も使い続けている財布がさすがに限界を迎えつつあったので、ヴィトンの財布でも買おうと意気込んでいたんですが、それを見て一気に冷めた。こいつらと一緒のものを身につけたくないと。
結局ボッテガ・ヴェネタを購入。フレンチじゃないじゃん、と自らにツッコミを入れつつ。。。

あれは中国人だな、と日本人なら判別できるけど、最近では服装も我々と大差ない印象があるので、きっとフランス人は外見だけで国籍を見分けられないと思う。
中国パワー、キてますね。

さて、フランスと言えば、食。
美食のお国柄、かっぷくの良い人も大勢いるんだろうと見せかけて、そんなことはない。ロシア人の中年デブ率と比べたら圧倒的にみんなスリムだ。

グルメ都市パリに来たからには、折角の機会にミシュランの星を獲得しているレストランに行くべし。
ということで、先輩夫妻と2ツ星フレンチの「サンドランス」へマイウーなランチを食べに行ったのです。

アラン・サンドランスはフランス料理界では超有名人で、28年間維持してきた3ツ星を返上し、よりカジュアルに楽しめるスタイルでオープンしたのがこのレストランだそうです。
写真はこの日のメイン、鴨です。
料理といいワインといいとにかくマイウー。これで€150はお手頃と感じます。

モスクワ生活を開始してからは初の渡欧となった今回のパリ旅行。
ヨーロッパはとても近いので、これからも週末を利用して各国へ羽を伸ばしにでかけようと思います。
これだけはモスクワに住んでて良かったなと思うよ。(笑)

モスクワに戻るとシェルメチェボ空港のパスポートコントロールは人であふれ、まるで芋洗い状態。これロシアの観光名所の一つかも。
そもそも窓口の数が少ない上に一人当たりかかる時間が長いから、長蛇の列になっちゃう。多くの人が長時間待ち続ける中、自分の業務時間が過ぎたからか何も言わずに窓口を強制的に閉める空港職員をみながら、嗚呼やっぱりロシアは発展途上国、ヨーロッパとは程遠いなと感じました。