2008年4月29日火曜日

タバコ―スタバ―ポカリ

ロシアはタバコ吸う人が多いんです。
こいつらよくもまあいつもこんなにプカプカプカプカ吸ってられんなあ、と呆れ果ててます。
歩きながらタバコ吸ってんじゃねーよ、受動喫煙とか副流煙って言葉知らねーのかこの野郎、ってぶん殴ってやろうかって思う時あるもんね。
ロシアの喫煙率はダントツ世界一のはずだ!と思ってしまうけど、それでも世界4位みたい。
充分上位だけど、上には上がいるもんですね。
ロシアの場合まだまだ先進国のように健康への意識が高まってないんだと思うね。
でも、これからは徐々に喫煙者も減っていくでしょう。I hope so.
男性だけじゃなくて女の子でも結構吸う人多い。
合コンでタバコ吸われた時点で一気に引いてった身としてはそういう意味でもロシア女は厳しいよ。
タバコの値段も手頃で例えばマルボロは35ルーブル(≒150円)くらい。JTのマイルドセブンも同じ値段で普通に売ってる。
日本はレストランなんかでもタバコを吸える席が限られていたり、最悪だと完全に店ごと禁煙じゃない。
東京は路上でも喫煙できなかったりするから、ロシア人スモーカーが日本で生活するのは相当窮屈だと思う。
この前日本に連れて行ったカザフ人なんてかなりやりずらそうにしてたしね。

それにしちゃモスクワのスタバは絶好調。
現在モスクワには2店あってそのうちの1つの方にしか行ったことないけど、いつも混んでて時間によってはかなり並びます。
スタバは昔一度ロシアに進出して来たらしいんだけど、商標権か何かの問題でロシアから締め出された過去があるんだって。
で、ようやく最近再進出を果たしたと。
シモニフはスタバに苦々しい思い出しかありませんが(笑)、かわいい後輩がどこから情報を仕入れたのか、マトリョーシカ柄のタンブラーが欲しいというので、仕方がないから買いに行きましたよ。
ちょっと値上がりしたらしく、値段は300ルーブル(≒1,300円)。
なかなかかわいらしいでしょ。店員さんはこの柄の黒Tシャツを着てて個人的にはそっちの方がいいなと思ったけど販売してなかったです。
ついでにコーヒー飲んできたけど、値段が高いわ。
例えばラテの値段はトール(355ml):150ルーブル、グランデ(475ml):175ルーブル、あと名前忘れたけど一番大きいやつ(582ml):200ルーブルだから、量が多いとは言え、ほんと倍近くするんじゃない?
シモニフのイメージでは、タバコ吸う人ってみんなコーヒー好き。
だけど、ロシアのスタバはちゃんとやっていけてるんだからそういう意味じゃすごいよね。

また脱線しますけど、
今日、日本から日本食が送付されてきました。
こっちから注文してたものなんだけど、長かった…
2ヶ月弱でようやく到着。
合計30kg以内という条件でリストの中から選んだんだけど実際に見てみたら思ってた以上に充実してて超うれしいっす。
こしひかり、あさげ、ぽん酢、いわしの缶詰、梅干、ボンカレー、サッポロ一番、ふえるわかめちゃん、、、 などなど写真以外にもたくさん頼んだんだ。
中でも待望の粉末ポカリが入荷したのは良かった。
ウォッカに塗れた二日酔い時の塩分補給に一役買ってくれること請け合いだから。

2008年4月27日日曜日

交流開始

福田首相が来てるらしいモスクワのSaturday Night、同じ歳の日本男児2名&3つ下の大和撫子1名と夜めし食ってきました。
メンズとは今回初対面。会社の同期つながりで知り合ったんだ。
みんなまともでおもしろくていい人で良かったわ。
こっちにも若手が結構いるらしくて集まって飲み会やったりしてるっていうので、楽しみになってきました。
3人ともロシア歴が長いからこれからもちょくちょく遊んでもらって色々とこっちの世界のことを教えてもらおうと思ってます。
特に夜の部ね。コンサート観に行ったり、クラブに潜入してみたりしたいんだよね。
今回はシモニフだけ車だったから酒が飲めなくて非常に残念だったんだけど、今度は一緒にバルチカ、ルースキースタンダルトあたりでもがっつりいきたいね。
ロシアの経済は順調に伸びているし消費も活発だから日本企業も積極的にロシアに人を派遣していて、モスクワの日本人の数も急増してるんだって。
一緒に遊べる若い人がどんどん来てくれると楽しいんだけどねぇ。
若手若手って言ってるけど、そうこうしてるうちに若手じゃなくなる、っていうか既に違うだろお前、ってツッコミ入れないでちょうだいよ、そこ。
気持ちは加藤鷹、がモットーだから。(若いって意味です)

話は変わって、
暖かくなってきたから部屋を明るく模様替えしたいなと思って、掛布団と枕のカバーを思い切って変更。
これちょっとやり過ぎ?
IKEAで安かったんだもん。

2008年4月22日火曜日

50代で死ねるか

80歳まで必ず生きようとは思わないシモニフだけど、「59歳で死んでもいい?」って聞かれたらそれはさすがに短いかなと思っちゃう。
ロシア人男性の平均寿命、それはなんと59歳なんです。
おいおいみんな会社勤めてる間に死んじゃうのかよ~ってびっくりだよね。
女性は73歳でそれなりに高いけど、世界一長寿の日本(男性:79歳、女性:86歳)と比べるとかなりの開きがあるよね。
ここまで低い理由の一つは気候じゃないかな。
厳しい冬は外がマイナス数十度で建物の中は20度以上あったとして、しょっちゅう出入りしたりすれば、これ普通に体に良くないでしょ。
それから、ロシアは自殺者も多い。人口比の自殺率ではリトアニアに次いで世界2位。
寒い季節が長くて、曇りや雪が多くなれば、太陽が顔を出すことがない。
そうなるとさすがのロシア人もかなり憂鬱な気分になるそうだ。
冬はお店の店員の態度が悪くなるって言うし、本当に精神的にだめになってしまった人は自ら命を絶つこともあるということみたい。
男の人についてはなんといっても主因は酒と言われてる。
ロシア人で酒の弱い男をシモニフは見たことがありません。みんなかなり強いっていう印象。
ロシアと言えばウォッカだけどアルコール度数は40度あるから、飲み過ぎればさすがに健康に良くないじゃない。
生活習慣病による死亡者数ではロシアが世界1位なのもアルコールのせいと言われてます。
ソ連崩壊による市場経済移行後は新しい生活に順応できない人がアルコールに依存するというケースも多かったらしい。
そこから離婚や自殺につながっていくということもあったりなかったりだったんだって。
個人的にウォッカは好きだし、下の写真の真ん中にあるルースキースタンダルトなんてすごくおいしいんだ。
ついつい飲み過ぎちゃってこれで何回か死亡してるけどね。
でも最近は健康志向もあってウォッカではなくてビールなどの軽い酒を飲むロシア人がかなり増えているんです。
だから男性の平均寿命も59歳とはいえ実はこれでも少しずつ伸びてるんだよ。
でも、街歩いてるとビール瓶片手に飲みながら歩いてる人よく見かけて、あの瓶で殴られないかなあっていつも微妙にびびってるんだけどね。 むこうは酔っ払ってるから目が合ったら襲い掛かってきそうで怖いんだよね。
こっちのビールは味もそれなりにイケるし値段も安いからビール好きの人は不自由しないよ。
一番メジャーなロシアのブランドはなんと言っても『バルチカ』。
種類がたくさんあって、0番から10番くらいまで番号がついててそれぞれアルコール度数や種類が微妙に違うんだ。
上の写真は全部ビールなんだけど番号が入ってるやつがいくつかあるでしょ。それがバルチカ。
3番がその中でも定番なんだけど、一本100円しないくらいで買える。
他にもザラターヤ・ボーチカ(上段右・下段右)もどこに行っても売ってる定番ブランド。
日本のビールも高級スーパーにいけばちょいと高いけど数種類買えるから飲みたくなれば飲むことも可能。
でも、写真のキリン一番絞り(ICHIBANという名前で売られてた)はバルチカと同じくらい安かったな。(量が少し少ないからかも)
ちなみに一番絞りとルースキースタンダルトの右にある酒は先日中国に行ったというウクライナ人からプレゼントされたもの。
中に入ってるのなんだかわかる?
ヘビです。
裏側がこっち向いてるのわかるでしょ。
いらねーよ、と思ったんだけど断るのも悪いし、おれ巳年だからなぁ、とか思ってもらっちゃてさ。
健康に(特にあっちの方に!)いいから飲みなと言うから一杯飲んだよ。
よっしゃー元気出てきたー!!

2008年4月18日金曜日

Kremlin

赤の広場に来たことはあったけど、クレムリンの中に入ったことがなかったから、今回初でした。
クレムリンは赤の広場、モスクワ川、アレクサンドロフスキー公園に囲まれてほぼ三角形の形をしてます。 (この画像はちょっと違うけど)
周囲を城壁が囲んでいて約2.2kmに及ぶ。城壁にはだいたい等間隔で塔が立ってして全部で20ある。形といい色といいなかなか凄みがあると思うね。冬とかに来るとちょっと怖いかも。
クレムリンというのは「城塞」いう意味で、詳しくいくつあるのか知らんけど、モスクワだけではなくてロシアのいくつかの都市で存在します。
モスクワのクレムリンと赤の広場は世界遺産に登録されているけど、モスクワから飛行機で東に1.5時間程行ったところにあるカザンという都市にあるクレムリンも世界遺産なんだ。
300ルーブル払ってクレムリン内に入ってみると、んーすごくさっぱりした感じ。観光客もそんなには多くない。
落ち着いた雰囲気というか少し質素というか。かつてロシア正教会の総本山としていくつかの聖堂が築かれたということで、そんなにやかましくなるような場所じゃないね。
いくつかの聖堂に入ってみたけど、中のイコンはなかなかのもの。クレムリンの中心に建つウスペンスキー大聖堂の中がたまたま工事中だったから少し残念だったけど、 神と言ったらマイケル・ジョーダンしか思い浮かばないシモニフでさえも、ああいう場所に行くと神聖な気持ちになるもんすね。アーメン。
他にもクレムリンの中には大統領府、大統領官邸、大クレムリン宮殿、兵器庫など見学ができないものも色々あります。
そんな中、武器庫とダイアモンド庫にさらに追加で350ルーブル搾取されながらも入っていったけど、そんなに大したことなかったね。
武器庫というからにはトカレフとかミグ戦闘機とかあるのかなと思いきやそんなのは全くなし。もっと古い時代のものばかりで個人的にはもう一捻り欲しかったな。
ということで、間に休憩を入れつつも、いろんなところを歩きまわったから結構疲れたけど、本日の締めはグルジア料理で。
グルジアはワインが有名だけど、今グルジアとロシアは仲が良くなくて、ロシアがグルジアワインの禁輸を継続中で飲ませてくれないのさ。
ま、車だったから飲んだらあの悪名高いロシア警察にパクられて終わりだったろうけど。
実はこの日一番危なかったのは、パスポートと国際免許証を家に忘れて出て来ちゃったことだったんだ。
家からクレムリンのあるモスクワの中央まで車で30分程度。
気付いた時には到着寸前だったんだけど、取りに帰らないわけには行かないから、そのままUターンして家へ爆走。
もし警察に止められたらって気が気じゃなかったよね。ロシアでは警察官が路上にうようよいて、走行中の車をよく路肩に止めて職務質問してるんだ。
走ってる車を「はい、君」って具合にランダムに棒で指して質問開始。
指された車は絶対に止まらないといけないらしく、指されないようになるべく中央のレーンキープで行ったよね。事故ったら元も子もないから大急ぎだけど慎重に。
海外生活にまだ慣れてないから、つい別のかばんに入れっぱなしで家を出てきてしまって…
みんなも海外行った時は気をつけて。

2008年4月17日木曜日

Red Squareの花嫁

赤の広場の「赤」は別に社会主義を意味するものではなくて、そもそも古いロシア語では美しいという意味だったそうです。だから、「美しい広場」が元々の意味なんだね。
土曜日は天気も良くて、モスクワっ子もたくさんいたし、観光客にとってもやっぱりおさえておくべき場所だから、それなりに賑わってたよ。
広場はクレムリンの城壁に接していて、聖ワシリー聖堂、レーニン廟、グム(百貨店)、国立歴史博物館などに囲まれているかなり広々としたエリアです。
ここでソ連時代は軍事パレードとか戦勝記念パレードとか行われていたんだけど、今じゃコンサート会場や映画・TVCMの撮影なんかにも使われたりしてるんだって。
この前はRed Hot Chili Peppersがコンサートやってたっていうし、近々、Scorpionsがそこでやるんだって。元Hard Rocker のシモニフだからわかるけど、スコーピオンズってもはや過去のバンドでしょ。ドイツの。客入るのかなぁ。
約1年半くらい前かな、シモニフは一度赤の広場に来たことがあったんだけど、その時は確か少し寒くなってきた秋の季節で人もそんなにいなかったから、今回は少し雰囲気違った感じしたな。
んとはレーニン廟に一番興味があったんだけど、見学の時間が制限されている上、荷物を中に持って行けないらしく完全な手ぶらでいかないといけないから、今回はパス。結構行列できちゃうらしいので、今度朝一で見に行こうと思ってます。レーニン廟というのは本物のレーニンを永久保存してる記念堂。ちょっと見てみたいでしょ。
モスクワと言えばこれ、というイメージがあるかもしれない、9つのたまねぎ頭を持つ有名な聖ワシリー聖堂。聖2回使うなよって感じだけど、これは1560年モンゴルへの勝利を記念してイワン雷帝によって建てられたそうです。
建物の中にも入れるんだけど、今回は入らず聖堂の裏側にまわってみたり壁を触ったりしてなんとなく犬のおしっこみたいなノリで勝手にシモニフテリトリーとして登録してきました。
赤の広場には結婚式を挙げたカップルが式の後によく訪れるんだ。週末も写真のふたりみたいに何組か見かけたね。幸せそうでうらやましい。
でもね、そんなカップルも月日が経てば・・・ねぇ。
わからないじゃない。
特にこの国では破局になると思っておいた方がむしろ正解。
だってロシアの離婚率といったらないんだよ。
2005年のデータでは結婚:107万件・離婚:61万件。2004年は98万件・64万件、2003年は109万件・80万件。
これ、ありえないだろー。
ほんっとにキテるよね。
キテる。
当然のことながら世界第1位。(1996年~2004年平均値ベース)
ということで、ロシア人はないな。

2008年4月15日火曜日

Red Square入口のおばちゃん

土曜日に赤の広場とクレムリン行ってきました。
こっちで知り合った日本人の女の子にガイドお願いして昼間から夜まで付き合ってもらいました♪
赤の広場に向かう途中はジュースやアイスクリームが売ってる売店とか、マトリョーシカや絵葉書やら売ってる露店があったり、観光地っぽい雰囲気も少しあってロシア語以外の言語が割りとよく聞こえてくるよ。でも、アレクサンドロフスキー公園というモスクワっ子の憩いの場みたいなところがすぐ横にあるからロシア人も普通にたくさん集まってくる場所です。(写真はその公園とそこにある『無名戦士の墓』)
赤の広場の入口にヴァスクレセンスキー門というのがあります。そこを通って広場に入っていくんだけど、そのゲートの直前にそんなに大勢ではないけど常に人の群れができている場所があるんだ。
そこは、ロシアの全道路の起点になっている地点で、地面には丸い円が描かれていて、その中心から赤の広場の方を正面に見ながらコインを後ろに投げると願い事が叶うと言われている。
で、次から次といろんな人がコインを投げにやって来るんだけど、その人達の背後に忍び寄るおばちゃん軍団に注目。
なんと人が投げたコインを地面から取り上げて私腹を肥やしているのだ。
写真を見てよ。子供が折角投げたコインを地面からすかさずピックする老女の姿を。
子供の願いが台無しじゃないか~。
普通に大人もコイン投げまくってるけど、こんなんで願い事叶う気しないよね。
ウケるのがさ、投げたコインを地面に落ちる前にダイレクトキャッチする時もあって、超笑えるんだよねこれが。
しかも、おばちゃんの動きが速い速い。速攻でコインゲットして「はい、次お願いしまーす」ってなもんよ。
さらに目もいい。コインは1、2、5ルーブルの3種類の他に補助通貨であるコペイカも1、5、10、50の4種類あるんだけど、日本の銭みたいなもんで、1ルーブル=100コペイカだからほとんど価値がないわけ。
だから、コペイカが投げられても一瞬でそれを見分けて一切取りに行かないんだよ。
でも、たまに間違えて取りに行って、あ、違った、って気付いてもとのポジションに戻っていくっていう。これはこれですげー笑えるんだけどさ。
それにしても、この日一番のヒットだったなぁこのおばちゃん達。
好景気で世界一物価が高いと言われてるモスクワでもやっぱり生活苦の年寄りなんかも大勢いるんだな、っていう少し寂しい気持ちにもなったけど。
でも、やっぱウケるな。
さあ、広場に進入だぜ。

2008年4月10日木曜日

チェブラーシカ = ばったり倒れ屋さん

今のところほとんど漫遊記的ネタがないシモニフ。ブログの名前変えるか。
今日もロシアにいなくても書けそうな話を一つ。
最近日本でも流行ってるみたい、たまに街でもグッズが売られているのを見かける猿と熊をミックスしたようなロシアの人気キャラクター、それがチェブラーシカだ。
チェブラーシカを日本語に訳すと「ばったり倒れ屋さん」。なんだそりゃ。
1967年に出版されたエドワルド・ウンペンスキーという人の絵本「ワニのゲーテ」に登場するキャラクターだったがその時は今のような姿ではなかった。ロマン・カチャーノフという人がこれをアニメーション化した際に今のようなデカい耳と目の毛むくじゃらキャラになったんだそうです。
ストーリーはというと、
ある時、果物屋のおやじが仕入れたオレンジの箱に見たこともない謎の動物が眠ってるのを発見した。その動物は起きて箱から出てもすぐにばったり倒れてばかりだったから、そのおやじが「やあ、チェブラーシカ」と言ったのがそのまま名前になった(「ドスンと落ちる」という意味の俗語「チェブラハッツァ」から来てる)。住むところがないから、「じゃあその道にある電話ボックスが空いてるよ」と言われて電話ボックスに住み始めたっていうよくわからん始まり方をするんだ。そのあと、友達の家がどうのこうのあって最後はなんとなくうまく締めるんだけど、やっぱり子供の頃ってこういうの変だなとか別になんとも思わないんだろうな。
一応これが第1話で他を含めると全部で短編4話。知り合いからDVDを借りて見たんだけど、展開があまりに遅すぎて、内容もいまひとつだから1話で終了。眠い。
しかし、なんと今夏、日本でこの4話が劇場上映されるんだとか。あまりお勧めしませんが、万が一観に行ってしまった人がいたら一応感想聞かせて。
http://www.ghibli-museum.jp/cheb/
実はこのチェブラーシカ、版権をめぐって色々なごたごたがあったそうなんだけど、旧ソ連以外における版権を今は日本のチェブラーシカ・プロジェクトが持ってるんだ(リンク張っておきました)。キャラクター好きの日本で売れると思ったのかもしれないね。
ロシアのお土産と言えば、マトリョーシカが超有名だけど、そっちに飽きたら今度はこれもいいかも。日本でも余裕で手に入るのが残念だけどね。先週、日本に帰ってた時、新宿LUMINEのVillage Vanguardで撮ったチェブラーシカコーナーの写真が左のこれだもんね。これロシアより充実してんじゃん。。。ただ、こっちにはチェブラーシカのマトリョーシカがあるんだぜ。先週末お土産屋さんが立ち並ぶモスクワのアルバート通りに行って露店で買ってみたのが右の写真のやつです。登場人物が中から次々出てくるんだよ。さすがにこれは日本にはないでしょ。

週末の買出し

週末は食料を中心に買出しに出ます。
近くに割りと大きなショッピングモールがあって、トルコ資本のスーパー・ラムストールとかドイツ資本の家電量販店・メディアマートなんかも入っててほとんどの買い物はそこで済ませられます。他にもZARA、ラコステ、CK、NIKE、ADIDASとか日本で知られてるブランドもいくつか入ってるから、そこまでブランドにこだわらなければそこそこいいものが揃います。でも値段が日本よりも高いから必要に迫られない限り買うつもりはないけどね。モスクワでは最近こんな感じのモールが結構できていて、生活面は急速に便利な世の中になってきてるようです。
そこのモールには大きなフードコートもあって、先週末はロシアのファーストフード2種類にトライしちゃいました。
① カルトーシカ
意味はじゃがいも。それがそのまま料理の名前になってるみたい。じゃがいもを丸ごとつぶして平らな状態にした後、その上に色々とトッピングするんだ。写真はキノコが入ったソースをかけたもの。別に2種類かけてもいいし、ソースじゃなくて肉とかサラダみたいなものをのせることもできる。
んー、これはおいしい。多分じゃがいももバターか何かで味付けされててソース無しでもそこそこうまいと思うな。日本人好みの味だね。
② ブリヌイ
クレープに似てるけどそれよりも若干厚めの生地で油を多めに使って調理してる感じかな。中身はクレープみたいに甘いものや果物を入れてもいいし、ハムや野菜なんかを入れて食事タイプにしてもOK。今回はサーモン、チーズ、サワークリーム、パセリが入ったものを注文してみました。これも予想外にイケました。お腹にもたまるから女の子だった一つ注文すれば充分だね。
ボルシチやピロシキは日本でも有名だけど、この二つもシモニフ的にはかなりお勧めのロシア料理だからどこかで機会があれば是非食べてみて欲しいね。
ちなみにボルシチはウクライナ発祥なんだってよ。
買出しの話に戻るけど、いつも週末に一人で買出し行って5ℓの水を2、3本買ったり(料理は水道水使えないから)、食料だ日用品だ買ってると車から出して部屋まで持って行くのに一人で持ち切れない時があってほんとに面倒。でも、よく考えたら平日にもスーパー寄ればいいんだよね、ということに週末気付いたわけ。
何故かと言うと、モスクワは基本的にどこのスーパーも24時間営業だから帰りが遅くなっても店がやってないということはないんです。今頃気付くなよ。
奥さんがいる人はやっぱり奥さんが食材を選ぶことになるから週末の買出しは必須になるんだけど、わたくしの場合は関係ないですから。
シモニフにとってもう一つ厄介なのは牛乳問題。
朝食をシリアルで済ませたり、筋トレ後はなんとなく牛乳を飲みたくなる性分故、牛乳には人一倍うるさい。
この牛乳、日本じゃ考えられないんだけど、ロシアの普通のスーパーで売られている牛乳は賞味期限6ヶ月くらいで防腐剤だか保存料だか入りまくりの牛乳なんだ。
日本だとそんなのないじゃない。だから、これだけはどうしても飲む気になれなくてちゃんとした牛乳が買える高級スーパーに行かなくちゃいけない。今まで遠くの方まで買いに行ってたんだけど、平日の帰り道に買える店を金曜日に発見。一件落着。
と見せかけて、これはこれでフィンランドの牛乳だからロシアに着いた頃には賞味期限が残り少ないという難問が。金曜日に見た牛乳はあと2日だったぜ…

2008年4月7日月曜日

SAKURA関連

春です。合コンでケツメイシを歌いまくってたあの春が懐かしいです…
モスクワに帰ってきたら既にこっちはサマータイムに移行。1時間早まって日本との時差は今は5時間になってます。
日本はぽかぽか陽気でしょうが、モスクワももうコートはいらないし、晴れた日の昼はジャケットを着なくても充分暖かくて気持ちいいくらいです。
日本の春と言えば、ケツメイシ的にもシモニフ的にも桜。
ロシア人の日本に対するイメージ。その一つもそう桜なんだそうです。
こないだ日本に連れてったカザフの人たちもcherry blossomsとか言うんじゃなくて、みんな”sakura, sakura”って言って喜んで写真撮ってたもんね。
滞在中いろんなところにいったし、桜もよく見かけたけど、他の外国人観光客もみんな熱心に写真撮影してたから、桜はワールドワイドな日本の象徴なんだなと思ったよ。
ちょっと意外だったのはロシア的には龍安寺の石庭が日本にあるものとして特別有名なんだとか。ソ連時代、日本のことを紹介する文献はほとんどなくて、唯一日本を知ることができる本がこの龍安寺石庭を題材に日本や日本人について語るものだったそうだ。誰が造ったかもどういう意味を持たせたかもよくわかってないあの石庭から日本の何を感じとったのか、その本ちょっと興味があるところだね。
でも、日本ってほんときれいな国だよね。clean & beautifulっていうの?
特にロシアから行ったからだけど、外国人連れまわしながら、シモニフの柄にもなく正直母国を誇りに感じてたよね。ロシア来る前に餞別でもらった日本国旗をシモニフ邸に掲げる時が来たかな。客が来たら相当ビビるだろうけどね。 来ないけどね。
花の話と言えば、モスクワでは街のいろんなところでよく花屋を見かけるんだ。
ロシア語で「ツベティ」といってキオスクみたいな小屋っぽい作りの花屋で、バス停や地下鉄の駅の近くとかスーパーマーケットのそばに多い気がするな。
ロシア人は花が好きらしくなんかあると花を贈るんだそうだ。でも、店に入ってる客をほとんど見たことがないから、ほんとかよとも思う。日本も考えてみたら東京なんかは一つの駅に花屋一軒くらいはあるかもな、と思うので、ロシアでなぜ目立つかというとやっぱりあの小屋スタイルの佇まいと場所だな。大通り沿いだったりするから。
ロシア人に花を贈る時、黄色の花は良くないらしい。昔の有名な歌で「黄色いバラは別れ、赤いバラは愛」という内容の歌詞があって、そこから来てるらしい。でも、これは古い話だから今はそうでもないという説も。花屋でも黄色の花はたくさん売られてるし、逆に黄色は高級感のある色として認識されている様子。ちなみにロシア人の好きな色No.1は、赤旗の赤と思いきや青なんだぜ。
他にもハンカチはプレゼントとしてNG。別れの涙を拭う時にハンカチを使う、ということで別れを意味してしまうんだって。日本でSAKURA柄のいい感じのハンカチがあったからうちのロシアン・ビューティー達に振舞おうと思ってたんだけど、それを聞いてやむなく断念さ。
それからsoap、石鹸も贈るのは良くないんだって。
理由を聞いたら、「石鹸は顔を洗った時、目に入ったら痛いから。」
普通かよ。

2008年4月2日水曜日

大黒屋光太夫と壹岐正

日露関係の話をちょっと。
1792年 ラクスマン根室来航
1804年 レザノフ長崎来航
1853年 プチャーチン長崎来航
1855年 日露和親条約
1858年 日露修好通商条約
この以前からロシアがちょくちょく蝦夷地に来ていたり、ゴローニン事件というのもあるけど、初期の日露関係としては大体こんなもんのようです。当時日本は鎖国してたから、ずっと外国との友好・通商は全て断り続けまくり。でも、産業革命が始まったイギリスは原料や市場を求めてアジアを目指し、ロシアも極東地区から激近の日本に目が行かないはずはないし、いろんな国が開港を迫っていた時代。ペリーがやってきて武力にものを言わせて日本を開国させた日米和親条約、これが結ばれると日本は一気にロシアを含めた国々と条約締結を行ったから、実質的な日露関係もここから始まったということになるんでしょうね。不平等条約だったけど。
で、しょっぱなに書いたロシア使節ラクスマン。この人が日本にやって来た時、ある日本人も一緒に来日したと言います。昔の日本史の授業ででてきたな、というかすかな記憶だけが残る、大黒屋光太夫なる人物です。
彼は1751年に伊勢の鈴鹿に生まれた回船の船頭。1783年、米などを江戸に運ぶ途中嵐で回船が難破、7ヶ月間の漂流を経てアリューシャン列島のアムチトカ島に漂着。ここでなんと4年間を過ごしたそうだ。その後、カムチャッカやオホーツクなどを経由して1789年イルクーツクに到着。ここでラクスマンと出会う。ラクスマンは帰国を熱望していた光太夫を伴い首都ペテルブルクを訪れ女王エカテリーナ2世に謁見。ラクスマンは光太夫の帰国願いと日露間での通商関係を開くための公式使節の派遣について建議した。帰国を許された光太夫は漂流から約10年を経てようやく帰国することができたというわけ。
よく生きていられたなと思うよね。さぞかし苦労したんだろうけど、ここまでいっちゃうとちょっと想像を超えてどんなもんかよくわかんないよね。そして、この光太夫から直接ロシアの情報を聞き取り、蘭学者・桂川甫周は『北槎聞略』を編纂したんだけど、当時の様子を知る重要な資料になっているとのことで、ネットで本を買ってみたものの昔の言葉のままで読むのに5万年くらいかかりそうだからもうやめました。この地図だけ頂ければ充分っす。
ロシア特にシベリア地区を中心に約10年もの長い間住まわされていたというこの話で、なんとなく山崎豊子の『不毛地帯』を思い出してしまうシモニフ。陸軍中佐、大本営陸海軍参謀、関東軍参謀のエリート軍人で敗戦後11年間のシベリア抑留を経た後、商社マンとして数々の商戦で活躍するという主人公・壹岐正の激しい人生が描かれている。有名だから既に読んだ人もいるでしょうが、壹岐正は元伊藤忠商事会長の瀬島龍三氏を題材にしているといわれていてそれを思うとなおさら真実味があってとてもおもしろい。どこをとっても興味深い内容で非常にいいんだけど、抑留時の話が特に印象深いという人も多いんじゃないかな。これを読むとロシアにあまりいい印象を持たないという人もいるかもしれないけど、個人的にはそんなことはなくてロシアの非道さとか抑留の悲惨な実態よりも、当時の世の中全体の様子だとか主人公の考え方なんかがおもしろくてそっちの印象が強いかな。
この小説、全4巻だけど、実はシモニフはまだ2巻の途中(”スエズ運河”あたり)までしか読んでなくて、でもこの先もきっと魅力的な展開が起こるんだろうと期待してます。
そして、この不毛地帯、実は昔テレビドラマ化、映画化されてるんだ。テレビの方は多分もう見ることはできないけど、映画は今でも販売してるから見られます。内容は2巻の途中までになっているようだから、シモニフも見れる状態にあります。テレビや映画は大体の場合小説よりも内容が薄くなってつまらないもんだけど、もし興味があればみなさんも是非どうぞ。

2008年4月1日火曜日

カザフスタン人とGeisha Girls

ブログの更新も順調に滞ってきてますが、、、
只今シモニフ、カザフスタンの人々10名弱を連れて東京・京都・大阪と観光中でございます。
カザフスタン共和国は中央アジアという地域に位置していて、ロシア、中国、その他中央アジア諸国と国境を接していて西には大きなカスピ海を有しています。かつてはモンゴルの支配下にあったり色々あって、現在のカザフ人の祖先が侵入したのが15世紀。その後は19世紀にロシアの支配下に入り、ソ連樹立から崩壊まで独立してません。現在はカザフ人:約60%、ロシア系:約25%という人口比率で、朝青龍みたいなやつもいれば、ヒョードルみたいなやつもいるっていう感じ。ロシアの田舎町といった町並みの中にアジアの雰囲気が漂っていて、訪れると不思議な感覚を味わえる国なんだ。モスクワに比べたら随分と居心地はいいよね。
首都はアスタナだけど、経済的にはアルマティが大きい。総人口は約1,500万人とそれ程多くないけど、面積は世界8位で旧ソ連の中ではロシアに次いで2番目。カスピ海で採れる石油や天然ガスといったエネルギー資源、ウランなどの鉱物資源がたくさん出るから、最近の経済成長はロシアと同様に著しい。今後最も成長が見込める市場の一つ。
と言いたいところだったはずが、、、最近例のサブプライム問題の影響をもろに受けてかなりやばい状態になっているらしい。この前の日経の記事を引用すると、金融・建設業界で特にその影響がでかい、政府保証債の格付け引き下げ、国内銀行の対外債務返済に公的資金投入見込み、とか暗いネタばかり。カザフ人にも色々聞いたけど本当にシリアスな様子だったよ。お前らの商売は大丈夫なのか?と心配にもなるけど、カザフが死亡したらまあロシアに集中するかな。。。
彼らにとっては観光だけど、シモニフにとっては完全に仕事なわけで、こいつら全員ちゃんと逸れないでついて来てるかな、なんか変な問題起こさないかなとか、常に気を配ってないといけないし、さらに次から次といろんなリクエストを言い出すからできる限り対応してあげようと思うけど、正直フラストレーションがたまるだけなんだよ。これはカザフ人に限ったことじゃないからある程度は仕方ないんだけどほんとに疲れるわ。
一緒に色々まわってる中で、シモニフ的にも初体験がいくつかあって、その一つが、舞妓さん。全然知らなかったんだけど、あの世界に入ったらまず5年間舞妓として修行。その見習い期間を終えたら、芸子として一人前にやっていくことができるんだそうだ。舞妓・芸子歴によって衣装や化粧、髪型の違いもあったり、京都の芸子に対して東京では芸者と言うとか色々とおもしろい話が聞けた。しかし、あの白塗りの厚化粧はほんとにすごいね。生であの白い顔を見ると「うわっ!」って感じで、一瞬バカ殿とかぶったぜ。カザフ人も初め言葉を失ってたけど、直後には"Geisha, Geisha!"って大喜びで一緒に写真を撮りまくってました。
今回は二人の舞妓さんが来たんだけど、なんと年齢が17歳と21歳。シモニフのストライクゾーンから完全に明後日の方向に行ってしまうそのご年齢に思わず絶句。森高千里じゃねえんだから17歳はねえだろぉ。そんな年齢、耳にするのも久しぶりだったわ。
とは言いつつも、そんな少女を相手に金毘羅船船とか歌いながらゲームで芸者遊びならぬ舞妓遊びをやって喜ぶ自分もどうかと思ったけどね。いまいちだったのは、ゲームで負けた男に酒を飲ませる時サークルのコールみたいなのをかけるんだよね。あれちょっと醒めたな。「絶対ううんと言わせない」って祇園で言われるとは。。。
逆に「そうどすぅ~」とか京ことばは結構しびれたけどね。