2011年8月24日水曜日

飛んでイスタンブール

クロアチアからこれまた初訪問となるトルコはイスタンブールへ。
特別興味があったわけではないのですが、クロアチアに引っかけて行くのにちょうど良く、友人からの評判も良かったからね。

町を歩いての最初の印象は、アラブに似てるなぁ、でした。
旧市街に宿を取っていたことも影響しているかもしれませんが、町がなんだかざわついているところやイスラムのモスクが市内のあちこちに建っているところ、さらにトルコ人の外見も含めて全体的にアラブの空気を感じました。
中東からイスタンブールに来た人からすると、逆にヨーロッパに近いと感じるようなので、一般的によく言われるように東西の文化が混ざり合った魅惑の都市と言えるのでしょう。

実質丸二日の観光でだいたい主要なポイントはカバーしたかと思います。
見どころの多くは旧市街にあり、写真の上から2つずつスルタンアフメト・モスク(通称ブルーモスク)、トプカプ宮殿、アヤソフィア、地下宮殿、グランドバザールです。

特に印象に残ったのはブルーモスクで本当に芸術的な建物だね。
内部はこのようになっていて、実際にお祈りをする場も見ることができました。
ただ、割と似たような形のモスクも色々あるのだけどね。

現地の領事館にお勤めの方と会うチャンスがあったのですが、噂通りトルコ人は親日家らしい。それから、漫画やアニメが若い世代にとって絶大な人気を誇るのはトルコも一緒だそう。ただし、国同士の交流という意味では他国に比べまだまだのようで、そのあたりをもう少し活発化させていきたいとおっしゃっていました。イスタンブールには在留日本人が1,000人程度しかいないそうで、これは意外だったな。
その方に塩野七生の「コンスタンティノープルの陥落」を勧められた。一度イスタンブールに来て地理的なことなど理解した上で読むと本当におもしろいらしい。是非今度読んでみたいと思う。

以前も触れたと思いますが、ロシア人はトルコ入国にビザが不要です。
人気旅行先の第1位でありますが、多くのロシア人が目指すのがビーチでイスタンブールに寄る人はむしろ稀。
彼らの気持ちもよくわかるのですが、これだけ文化に溢れた都市に来ないのはちょっと勿体ないと思ってしまう。
トルコにはイスタンブール以外にもたくさんの見どころが広がっているので、いずれ機会を見つけてまた来たい。
これまたクロアチア同様、歴史を予習した上で。
とにかく、色々盛りだくさんの休暇でしたが、だいぶリフレッシュできて良かった。ロシア生活、ラストスパートですな。

2011年8月22日月曜日

Dubrovnikへ

「アドリア海の真珠」と言われるドゥブロヴニクに移動。
クロアチア観光のハイライトと言われるだけあって、町は旅行者で大変な賑わい。
特に全長2kmの城壁で囲まれた旧市街は人で溢れんばかり。
アドリア海沿いにビーチも点在し、モダンなレストランも数多くある為、町はやや観光地化しずぎている気もしなくはないですが、旧市街の建物はとても歴史的だし、狭い路地裏の様子は趣があってなお良い。

ケーブルカーでスルジ山に登り、上から旧市街を見下ろせばポストカードにでもなりそうな定番の景色に出会える。
美しいに違いありませんが、少し距離が遠すぎるので、個人的には城壁の上を歩きながら町の様子を色々な角度から見る方が良かったかな。

スルジ山の上には戦争博物館があります。
ユーゴからの独立を目指した際の戦闘で壊滅的な打撃を受けたドゥブロヴニクですが、今はその痕は全くと言っていい程感じられません。ほんの20年前の出来事というのが嘘のように、今は極めて平和な空気が流れています。
結局、博物館には行けなかったのですが、地元の人に勧められたので、見応えのある展示が多いのかも。

今回3泊したのですが、モンテネグロとボスニア・ヘルツェゴヴィナにもそれぞれ日帰りで行ってきました。
まずモンテネグロはドゥブロヴニクから60km程アドリア海を南下したあたりにあるコトルへ。
ここの歴史的建造物と自然は世界遺産とされているのですが、御覧のような感じです。
背後にある山から町を見下ろすと美しい町の景色を楽しめます。
同じ歴史を辿ってきたからでしょうか、ドゥブロヴニクと同じようなオレンジ色の屋根がとても印象的。

ボスニアの方はモスタルという町へ。
イスラム教のモスクがあるなどオスマン帝国支配下の影響が見られる点、クロアチアとは違う世界に来たなというのが最初の印象。
なんと言ってもここにある世界遺産の有名な石橋、スタリ・モストは一見の価値あり。
もともとは16世紀のオスマン朝時代に作られたものですが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争中の93年に破壊されてしまった。
現在の橋は04年に再建されたものです。
橋とその周りの雄大な自然が絶妙にマッチしたこの美しい景色を眺めていると、ついこの前までこの地が紛争地帯であったことがまるで信じられない。

今回のクロアチア旅行では多くのロシア人観光客を見ました。クロアチアの言語はロシア語に近いものがあり、時折聞き間違えてしまうくらいでしたが、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロ、そしてセルビアの言葉はほぼ一緒で、推測すればわかるレベルらしい。方言のようなものなのかな。
ま、それくらい地理的には文化的にも近いわけですが、今回たくさんの町を訪問して思ったのが、それぞれの国(領土)と民族のつながり、そしてその対立の歴史を詳しく予習しておくべきだったということ。
もちろん、何も考えずにきれいな景色を楽しむ、それも旅行の醍醐味の一つ。
ただ、建築にしろ街並みにしろ時代背景を理解の上でもう少し突っ込んだ見方をすればより満足感の高い旅行になったんじゃないかなと少し後悔。旅行に行くたびに多かれ少なかれ思うことではありますが、ユーゴ紛争についてはかなり最近の出来事だけに今回は余計にその思いが強くなったわけです。
次回こそは!

2011年8月19日金曜日

Vacation in Croatia

今年の夏休みはモスクワ在住日本人の中で非常に人気の高いクロアチアへ行くことにしました。

初めてのクロアチアはまずモスクワから首都ザグレブに入り、そのままレンタカーでプリトヴィッツェ湖群国立公園へ。
御覧の通り世界遺産認定の美しき自然が待ち構えていました。



これがエメラルドグリーンというのか、と思わずにいられない湖のきらめきが特に印象的。
公園内のホテルで一泊して早朝からまた公園を散策。
ボートからの景色もまた素晴らしい。

二日間の半日ずつかけて広い公園をまるまる一周歩ききったようなもので、若干疲れもありましたが、マイナスイオンをたくさん吸って少し健康になった気分。
レンタカーでの移動も楽しめたし、満足感の高い出足です。

二日目の午後はザグレブに戻って市内観光。
ここはここで本当にきれいな町だ。
旧市街はフィレンツェをこじんまりさせたような感じ。
日曜の午後と月曜の午前で観光しましたが、小さな町なので主要なポイントは歩いてすぐに見て回れる。
日曜は飲食店を除くお店がほとんど休業するのですが、月曜も偶然祝日だった為、二日連続で町はお休み状態。ウィークデーの町の様子を見れなかったのだけ残念。

町はイタリアを思わせる部分もありながら、人は全く別だね。
あまり愛想が良いとは言えず一見ドライなところは旧ユーゴ時代の影響かな、若干ロシアやいわゆる東側諸国に通じる一面もあるような気がしました。
アンバランスなところに不思議な感覚を持ちましたが、住んでみたいと思わせる居心地の良さがあって好印象。

次の日、ザグレブを発ちましたが、体が妙に重い、というか痛い。
二日間これでもかという程歩きまわった為に筋肉痛になった模様。
歩きで筋肉痛になるってまずいな。笑