2010年3月6日土曜日

パリに酔う

先月の2月23日は祖国防衛の日と言うロシアの祝日でしたが、その前日の月曜日も休日指定となりロシアは20日から23日まで4連休。
この間、モスクワは記録的な大雪に見舞われたんです。 4日間の積雪が67cmに達し1966年の65cmを上回りこの連休期間中の記録としては過去最高となったのです。15,000台の除雪車、5,000人の作業員を動員して昼夜除雪対応にあたったそうです。

さて、わたくしはそんな大雪の中、何をしていたかと申しますと、幸運にもモスクワを脱出し、先輩一家が住んでいるフランスはパリへ遊びに出かけていたのです。

約十年ぶりに訪れたパリ、とても過ごしやすかった。
町の雰囲気がいい。アトモスフィアが。
犬の糞がやたらと多いのはなぜだろう、と不思議に感じたけど、建物と街路樹がうまくマッチしていて大変美しい景観でございました。
パリだけかもしれないけど、みんなおしゃれだしね。
民族の姿やマインドがそのまま町に表れているんだろうな、と思う。

それにしても雪のない光景が久しぶり。
気候的にも快適だったので、先輩にガイドをお願いして充実した連休を過ごせました。
凱旋門の前でパシリ。(てっぺんまで写してくれよ・・・)

4連休だけに往復の飛行機は空席無しでしたが、珍しく町でロシア人に遭遇することはありませんでした。日本人や韓国人旅行者も目に留まるものの、なんと言っても中国人の多さには圧倒されてしまった。
ルイ・ヴィトンでブランド品を買いあさる中国人旅行者が観光名所になりそうなくらいだった。
10年以上も使い続けている財布がさすがに限界を迎えつつあったので、ヴィトンの財布でも買おうと意気込んでいたんですが、それを見て一気に冷めた。こいつらと一緒のものを身につけたくないと。
結局ボッテガ・ヴェネタを購入。フレンチじゃないじゃん、と自らにツッコミを入れつつ。。。

あれは中国人だな、と日本人なら判別できるけど、最近では服装も我々と大差ない印象があるので、きっとフランス人は外見だけで国籍を見分けられないと思う。
中国パワー、キてますね。

さて、フランスと言えば、食。
美食のお国柄、かっぷくの良い人も大勢いるんだろうと見せかけて、そんなことはない。ロシア人の中年デブ率と比べたら圧倒的にみんなスリムだ。

グルメ都市パリに来たからには、折角の機会にミシュランの星を獲得しているレストランに行くべし。
ということで、先輩夫妻と2ツ星フレンチの「サンドランス」へマイウーなランチを食べに行ったのです。

アラン・サンドランスはフランス料理界では超有名人で、28年間維持してきた3ツ星を返上し、よりカジュアルに楽しめるスタイルでオープンしたのがこのレストランだそうです。
写真はこの日のメイン、鴨です。
料理といいワインといいとにかくマイウー。これで€150はお手頃と感じます。

モスクワ生活を開始してからは初の渡欧となった今回のパリ旅行。
ヨーロッパはとても近いので、これからも週末を利用して各国へ羽を伸ばしにでかけようと思います。
これだけはモスクワに住んでて良かったなと思うよ。(笑)

モスクワに戻るとシェルメチェボ空港のパスポートコントロールは人であふれ、まるで芋洗い状態。これロシアの観光名所の一つかも。
そもそも窓口の数が少ない上に一人当たりかかる時間が長いから、長蛇の列になっちゃう。多くの人が長時間待ち続ける中、自分の業務時間が過ぎたからか何も言わずに窓口を強制的に閉める空港職員をみながら、嗚呼やっぱりロシアは発展途上国、ヨーロッパとは程遠いなと感じました。

4 件のコメント:

バーコ さんのコメント...

いーねー。パリ旅行。

俺は欧州自体にいったことがないけど、
パリは行った人、皆が良かったという街のようですな。

不肖バーコは、この土日は信州、諏訪湖畔の温泉宿で脱力してましたわ。

今年はそちらに行く機会を作れればいいなあ。

シモニフ さんのコメント...

温泉は温泉で最高じゃないかぁ。

こちらはまだ寒いですが、5月から9月くらいの間に是非モスクワへ遊びに来てください。

ヘルシンキ さんのコメント...

エッフェル塔が青い空にとてもはえます。

センスが磨かれそうなエッセンスがたくさんみつかりそうー

シモニフ さんのコメント...

おフランスではわれわれのセンスの無さが逆に映えてしまうかも。